洪秀全

【元ネタ】史実
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】洪秀全
【性別】男性
【身長・体重】165cm・54kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷D 魔力A+ 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:A
 セイバー級の対魔力を保有するが、教会の秘蹟には対応しない。

真名看破:B
 ルーラーとして召喚されると、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
 ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要になる。

神明裁決:A
 ルーラーとしての最高特権。
 聖杯戦争に参加した全サーヴァントに二回令呪を行使することができる。
 他のサーヴァント用の令呪を転用することは不可。

【固有スキル】
自己暗示:A
 自身にかける暗示。精神攻撃への耐性をあげるスキル。
 Aランクにまでなると、“私は唯一神の次男であり、主の弟である=本当に神性を得る“
 レベルの思い込みが可能となる。

信仰の加護:A-
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
 ルーラーの信仰は聖書を読んでいない程度なので、敬虔な信徒からの批判は否めない。

対英雄:C
 英雄を相手にした際、そのパラメーターをダウンさせる。
 ランクCの場合、相手のパラメーターをすべて1ランク下のものに変換する。
 反英雄には効果が薄く、三つのパラメーターを1ランクダウンさせる。

【宝具】
『太平天国(ゴッド・ランド)』
ランク:A 種別:対国宝具 レンジ:30~99 最大捕捉:1000人
洪秀全の夢見た理想国家・太平天国を具現化させる固有結界と呼ばれる大魔術。
結界内では唯一神を上帝として崇める歌が響きわたり、異なる神性、信仰を持つものの
パロメーターを全て2ランクダウンさせる。

【Weapon】
『破邪の剣』
固有結界からこぼれ落ちた父より授かりし邪を断つ剣。
魔や悪の属性を持つものに対してやや切れ味が増す。

【解説】
清代の宗教家・革命家。
キリスト教を基にした宗教教団、拝上帝会を興し天王を自称、南京を首都として清に反旗を翻し、国号を太平天国とした。
農村の読書人の家庭に生まれ科挙及第を目指していたが、1828年に県試と府試に失敗、1834年に院試に失敗、
1837年に三度目の落第をしている。このときの屈辱で熱病となり病床に就いている。
その病床で老人より現世の妖魔を取り除くべく派遣したとの幻覚を見る。
夢の中で洪秀全は上帝ヤハウェと思われる気品漂う老人から破邪の剣を与えられ、またイエスらしい
中年の男から妖を斬る手助けを受けたという。
洪秀全は病が癒えてから広州に受験で訪れた際、そこでプロテスタントの勧誘パンフレット『勧世良言』を入手し、
以前に見た不思議な夢の意味を「理解」し、キリスト教に目覚めることになる。
洪秀全はキリスト教の教えの中でも特に上帝が唯一神であることを強く意識し、偶像破壊を熱心に行った。
元々多神教的な土地柄である中国では儒教・道教・仏教にまつわる廟が多かったが、それらを破壊し、
ただ上帝だけをあがめることを求めたが、布教活動は一族と数人の賛同者を得ただけで成功しなかった。
洪秀全は効果的な布教方法を模索せざるを得ず、「原道救世歌」や「原道醒世訓」という布教文書を著した。
1847年、太平天国の前身組織拝上帝会を数少ない賛同者の1人だった馮雲山が布教活動を行い約3千人の信徒を獲得し、立ち上げた
しかし組織の拡大は、公権力やその土地の有力者との摩擦を生じさせた。馮雲山をはじめ拝上帝会の成員の逮捕が相次ぎ、
洪秀全はそれまでの宗教活動から政治革命へと踏み出すことを決意する。
1850年に太平天国の乱を起こし、序盤は何度も清軍を撤退させるも、内部での摩擦や暗殺などにより太平天国は衰退していく
1864年、天京が包囲され城内の食料が不足すると、洪秀全は草木で飢えを凌いだ。
これは李秀成が「餓死する男女が多い。願わくば対策を示し人身を安んぜられたい」と上奏したのに対し、
洪秀全が「みな甜露を食え。さすれば長生きできる」と答え、自らが実践したものである。
洪秀全が実際に示したのは雑草であった。臣下はそんなものは食えないと言ったが、彼は食べ続け、ついに病を得たが服薬を拒否して死んだ。
最終更新:2016年10月07日 21:56