伯夷・叔斉

【元ネタ】史記
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】伯夷・叔斉
【性別】男性
【身長・体重(兄)】171cm・57kg
【身長・体重(弟)】169cm・55kg
【属性】秩序・善
【ステータス(兄)】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力B 幸運E 宝具B
【ステータス(弟)】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力B 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:A
 セイバー級の対魔力を保有するが、彼らを聖人たらしめる中華圏の秘蹟には対応しない。

真名看破:B
 ルーラーとして召喚されると、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
 ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要になる。

神明裁決:A(A+)
 ルーラーとしての最高特権。
 聖杯戦争に参加した全サーヴァントに二回令呪を行使することができる。
 他のサーヴァント用の令呪を転用することは不可。
 宝具を一度開帳するとこの特権はさらに拡張される。

【固有スキル】
神性:D (弟)
 両者ともに、儒教に於ける聖人である。

神性:B (兄)
 兄・伯夷は姜族の祖神としての側面を持つ。
 伯夷のみ、聖人の神性にこの属性が上乗せされる。

透化:C
 無私の殉義。精神面への干渉を無効化する精神防御。

【宝具】
『聖人は勝者を誹る(せいじんきょうだい、さいびをはむ)』
ランク:B 種別:対混沌宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 儒の聖人としてのルーラー特権の拡張。
 殷を放伐しようとした周の武王の所業を「不仁」と誹った彼らの在り方の現れである宝具。
 所業の正否を問わず、属性が混沌の英雄に対して行使できる令呪の数が一画増える。

【解説】
 殷代末期の孤竹国の王族。
 それぞれ長男と三男で、真名は本名ではなく謚(伯夷の本名は墨胎允。叔斉は墨胎智)。
 先王は三男の智を次王に推すが、智はその座を允に譲る。だが允も王座を辞し結局王位は次男の馮(彼の謚は亞憑)が継いだ。
 允、智は西伯姫昌(文王)が有徳の人物であるという噂を聞いて周へと向かうが、
 そのころには姫昌はすでに死去しており、息子の姫発(武王)が殷を放伐するための軍を結成し、殷へと向かうところだった。
 允は周軍の戦車の列に割り込み、武王の放伐を不当なものだと諌めた。
 当然周軍は彼ら兄弟を殺そうとするが、軍師呂尚が「彼らの言うことは正しい」と言って逃がしたため事なきを得た。
 その後、殷が滅んで周が王朝として成立すると周の粟を食することをよしとせず、
 首陽山に隠棲して山菜のみを摂って暮らしたが、そのうちに餓死した。
 事切れる際に歌った「采薇の歌」は非常に有名である。
 孔子は彼らが「大局を恨んで、人自体は恨まずに死んだから聖人」と評価しているが、逆に司馬遷はその説には否定的である。
 また司馬遷著の史記における伯夷伝は、約2600年後に無頼であった若き日の徳川光圀にも影響を与えた。
最終更新:2016年10月07日 21:57