【元ネタ】スコットランド伝承
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】アシパトル
【性別】男性
【身長・体重】165cm・50kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷B 魔力E 幸運A+ 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:EX
 オーディンの魔剣シッカースナッパーによって高い抗魔力を発揮する。
 剣が間合い内からオーディン以外の魔術を排除して(押し退けて)いるだけなので、
 広範囲魔術攻撃の場合、助かるのはアシパトルとその至近距離にいる者だけである。
騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。
【固有スキル】
気配遮断:D
 サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
【宝具】
『氷島の焔(ストールワーム・カタストロフィ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:1000人
 ゆっくりと燃える炭の入った鉄瓶。
 大海蛇を焼死させ、今もアイスランド地底で燃える炎を呼び起こす事ができる。
 この炎は完全に消火しない限り対象と周辺の魔力を吸い上げながら燃え続ける。
【Weapon】
『人を乗せられる隼』
『ガチョウの喉笛を吹けば風のように走る老馬』
 父親が飼っていた乗騎。
 本来はアシパトルの騎乗能力で乗りこなせるものではないが、
 父が母に操り方を説明するのを盗み聞いて乗り逃げした。
【解説】
 スコットランド北部の裕福な農民に生まれた末息子。
 名は『灰に囲まれて這いつくばる者』の意。
 アシパトルは怠け者だった。昼日中から灰の上に寝転がって妖精物語などの空想に耽っていた。
 働いている兄弟や母は彼を忌み嫌い、時につまらない仕事を押し付け、時に激しく苛めていた。
 姉だけは親切で、彼の話も聞いてくれたのだが、王の一人娘に仕える侍女となり家を去った。
 ある日、漁師が大海蛇を見かけたという報せが王宮に届いた。鼻先はノルウェイの北端に、
 尾はアイスランドにまで達する大海蛇で、息は毒気を帯び、しかもブリテンに接近している。
 王の後妻、評判の悪い王妃に仕える魔術師は、毎週七人の処女を生贄にする事を進言した。
 ひとまず破滅を避けられたのだが、余りの犠牲の大きさに他に手は無いかと顧問会議が問うと、
 王女ジェムドラヴリーを生贄にすべしと言う。継子である王女の事を現王妃は嫌っており、
 魔術師は王妃と姦通してもいたので、ここぞとばかりに王女を犠牲にしようとしたのである。
 国内外に勇士を募るも皆蛇に怯えたので、老王は自ら蛇と戦い娘に先駆けて死のうとした。
 しかし父の馬と隼でやって来たアシパトルは、王の舟の船員を騙すとその舟で蛇の口に飛び込み、
 中を探検して油をたっぷり蓄えた肝臓を見るとそこに穴を掘って火のついた炭を投げ込んだ。
 蛇がのたうち陸を砕いた跡はデンマークとノルウェイ、スウェーデンを隔てるスカゲラク海峡に、
 抜け落ちた歯はオークニーやシェトランド諸島となり、丸まった死体はアイスランドになった。
 アシパトルが点けた火は未だ体内で燃え続け、そのためアイスランドでは火山が活発なのだという。
 王の感謝を受け名剣シッカースナッパーを譲られ、王女との婚約もとりつけたアシパトルは
 逃げた魔術師をこの名剣で討ち、王の死後には国王の座を継いで長年に渡って国を治めた。 
最終更新:2016年10月08日 18:53