ルキウス・コルネリウス・スッラ

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ルキウス・コルネリウス・スッラ
【性別】男性
【身長・体重】168cm・58kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運A+++ 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 二工程以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等、大がかりな魔術は防げない。
 彼自身に対魔力が皆無なため、セイバーのクラスにあるまじき低さを誇る。

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【固有スキル】
カリスマ:B-
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能であるが、属性が中庸ではない者には全く刺さらないようだ。

女神の寵愛:C
 勝利の女神ウィクトリアからの寵愛を受けられるようにしている。一種のプロパガンダ。
 筋力と魔力のステータスがランクアップする。

水避けの加護:C+
 幸運判定に成功すれば、水属性の攻撃を無効化する。
 通常時にはほぼ失敗はないが、幸運は一応カンストしていないので、
 万に一つ程度の確率で失敗することがある。

魅惑の美声:C
 人を惹き付ける魅了系スキル。
 セイバーの麾下に置かれた者は、その声ひとつで彼の意のままに暴挙を成す人形と化す。

【宝具】
『幸運なる放蕩者(フェリクス・オプティマテス)』
ランク:B 種別:対人、対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:1000人
 公私を問わず暴挙を繰り返し、その都度陥る窮地を幸運と英断で切り抜けてきた生き様の具現。
 幸運を“消費”することでその場の状況で必要なスキルを自由に獲得できるようになる。
 ワンランクでA相当のスキル(英雄独自のものを除く)習得。
 ツーランクで数百人単位のローマ軍団の運用が可能となる。
 能力によって消費した幸運は、時間経過とともに回復する(令呪を用いれば一瞬での全快が可能)。
 暴虐と幸運だけで、皇帝特権に並ぶ権力行使を叶える暴挙中の暴挙。
 ちなみに、本来ないセイバー適性を得ているのも、この“暴挙”に依るものだ。

『碌でも無きかな、国を呑む幸運(フェリクス・ディクタトル)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
 幸運をセブンランク消費して発動する切り札。
 民衆派に対する徹底した粛清を、超攻撃的に解釈する最大限の幸運濫用。
 粛清リストに記された者を悉く屠るように、その首を根こそぎ狩り尽くす必殺の斬撃。
 セイバークラスゆえに斬撃に乗せてその暴威を放つが、
 その逸話の特性上、どう考えても斬撃には成りえないことは言うまでもない(それゆえの、暴挙なのだろうが)。
 なお、真名解放後は耐久値がEランクに減少し、令呪を用いた幸運の回復が行なえなくなる。

【Weapon】
『グラディウス』

【解説】
 共和政ローマを最後の栄華へと導いた閥族派の指導者。
 没落した貴族の家系に生まれ、若いころは放蕩三昧の生活を送っていた。
 懇意にしていた裕福な娼婦数人の遺産を相続するなどして政界進出の資産を確保すると、
 財務官に選出され、アフリカ遠征やゲルマン遠征などで活躍し、瞬く間に頭角を現す。
 このころに不倶戴天の敵となる大マリウスと見え、マリウス麾下の武将の一人として戦場を駆け抜けたが、
 アクの強い者同士ウマが合うことはなく、ほどなくしてマリウスからカトゥルス麾下に鞍替えすることとなった。
 ゲルマン遠征後は法務官となり、つづいてカッパドキア総督となり、さらには執政官に当選し、
 東方遠征の指揮権を獲得してポントス王ミトリダテスの討伐に乗り出す。
 が、それからほどなくしてマリウスが護民官と組んでスッラに不利な法案を暴徒を動員して可決させる暴挙に出る。
 この暴挙にスッラは「ローマ軍でローマに攻め込む」という暴挙で対抗し、結局ローマ軍でローマを制圧。
 当然、このローマ進軍に世論は反発したが、彼は裁判所からの出頭命令を無視して小アジアに進軍。
 ポントス王国軍とのカイロネイアでの会戦で圧勝したが、スッラ不在の間にマリウスらがキンナを筆頭とした
 反スッラ派をまとめ上げてローマでの権力を掌握し、スッラ派に対する虐殺を実行していた。
 それを知ったスッラはミトリダテスと早々に講和を結んで再度ローマにローマ軍で進軍。
 結局ローマをローマ軍で落とし、スッラはマリウスが積んだ以上の屍の山を粛清によって築いた。
 作成された粛清リストの中には若き日のユリウス・カエサルも含む、総勢500人以上の名士、壮士の名が記載されていた。
 だが、この粛清が終わると一転して元老院主体とした保守的支配体制を復活させ、独裁官ともなるが、3年で辞職し政界から引退。
 引退後は若き日と何ら変わらぬ放蕩生活を送っていたが、奇病に罹った末に衰弱し死亡した。
 スッラは自身の幸運の絶対性を生涯疑うことはなく、
 また葬儀の日は曇天であったが、無事葬儀が終わるまで雨が降ることはなかったという。
最終更新:2016年10月08日 19:39