ヘンリー・ダーガー

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ヘンリー・ダーガー
【性別】男
【身長・体重】145cm・32kg
【属性】混沌・善
特技:引きこもり
好きなもの:妄想、自室 嫌いなもの:現実、「大人になる」ということ
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
だが彼が作るのは工房ではなく、物語を紡ぐ“書斎”であり、“非現実の王国”である。

【固有スキル】
精神汚染:B
混乱・混沌とした精神状態を表す。第三者による精神干渉計の魔術を遮断する事が可能。

人間観察:E-
人々を観察し、理解する技術。
彼の根底にあるのは現実への拒絶や無理解である為、スキルは最低値となっている。

【宝具】
『私の為の物語(レルム・オブ・ザ・アンリアル)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1~5人
半世紀に及ぶ彼自身が紡いだ、彼自身の為だけの創作空間が固有結界へと昇華したもの。
自分が作成した陣地を固有結界で塗り替える事で、「非現実の王国」を作り上げる。
「非現実の王国」は彼が生み出したものか、彼が認めたもの以外の万物を拒絶する。

固有結界内で異物として認識された存在は時間が経過するにつれて存在が薄れていき、
最終的に固有結界に存在そのものを飲み込まれ、消滅する。
レンジ内の敵に対し高確率でスタン付与+毎ターン全ステータスを2ランク低下。
敵の全ステータスがEになった時点で消滅する。

ただしこの固有結界はキャスターが好ましいと思う陣地を確保する事が絶対条件であり、
先ず「キャスターが引きこもって妄想するに適した空間」を探す必要がある。
広くもなく狭くもなく、ボロくもなく新築でもなく、暑くもなく寒くもない密閉された空間を必要とする。
更にその部屋限定での固有結界である為敵が部屋に入ってこない限り意味を成さない。

【Weapon】
固有結界内限定で自分の空想を具現化する事が可能で、
空想から生み出した武器を操って戦う。

【解説】
アメリカ出身の孤高のアウトサイダーアーティスト。
世界で最も長い小説とされる「非現実の王国で」の作者であり、
この作品を誰に見せる訳でもなく、19歳から81歳という真なる意味で「自分の一生を費やして」書き続けていた。

彼は生涯を孤独の中に生きており、仕事と教会のミサに通う他はアパートに引きこもっていた。
他人とコミュニケーションを取ろうとせず、その日の天気以外の話題は絶対にしない始末。
その所為か彼の名前の本当の発音すら誰も知らず、彼と接した事がある僅かな隣人もてんでバラバラな発音で呼ぶ有様だった。
浮浪者の様な恰好で部屋に籠り人の声色を真似て一人語りをする彼の姿は正に狂人で、
彼が世界最長の小説を紡ぎ続けている事を長い間誰一人として知らなかった。

彼の「非現実の王国」が世に出回ったのは彼が衰弱し施設に預けられたのが切っ掛け。
アパートの大家が彼の部屋に入って初めて、膨大な量の絵や小説が発見された。
その量1万5145ページ。その他長いもので3メートルにも及ぶ「挿絵」も多数発見されている。
その膨大過ぎるストーリーの為か外国語版を含めてそのテキスト全文が発行された事はない。

「大人になる事に恐怖し、いつまでも子供のままで居たかった」と語っており、
彼は自分の世界である「非現実の王国」をどんな現実よりも大切に育もうとしていた。
最終更新:2016年10月08日 22:26