【元ネタ】史実(ロシア、ウクライナ)
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】オレーグ
【性別】男性
【身長・体重】176cm・73kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【保有スキル】
嵐の航海者:B
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、
軍略、
カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
心眼(偽):B
直感・第六感による危険回避。
非戦闘時にも適応するが、その死の逸話から運命干渉に対しては効力を持たない。
【宝具】
『征路、陸海を選ばず(プーチ・イズ・ヴァリャーク・ブ・グレーキ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1000人
車輪を持つ二千隻の水陸両用艦隊。
各艦進行方向の扇形範囲を粉砕、然る後に舗装道路または水面へと変換する。
抵抗判定は生物であれば魔力(MGI)により、
結界、陣地や宝具はそのランクにより行われる。
『碧落にて輝ける槍(ミチオール・リェーズヴィエ)』
ランク:D+++ 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:50人
第6419年、西方に現れた大いなる槍型の星。
オレーグの崇めるペルーン神の雷霆を投槍の形でライダーに分け与える。
一夜に一度のみ、流星の如き渾身の投擲を可能とする。
【Weapon】
『車輪付きの船』
各船に四十の兵が乗り込んでいたという軍船。
宝具の未解放時には旗艦一隻のみ具現化可能。
【解説】
九~十世紀、リューリック・ヴァリャーグの死後にヴァリャーグ族を治めた人物。
キエフ大公。キエフ・ルーシ公国の事実上の創設者。
リューリックが死んだ時その子イーゴリは年少であり、オレーグはイーゴリと政を託された。
彼は異氏族のアスコリドとジールを殺してキエフを領し、そこにノヴゴロドから根拠地を移す。
またツァリグラードなど諸方を攻めては手にし、成長したイーゴリの為には妻オリガを見出した。
ギリシャ人との戦いで、オレーグは多数の車輪を作り船を車輪の上に乗せる事を命じたが、
順風を得た舟は野から街へと陸上を動き出し、これを見て驚嘆したギリシャ人は和を求める。
この時、貢物には毒が仕込まれていたのだが、オレーグはこれを見破って手を付けず
ギリシャ人たちはオレーグを「神によって我らの敵として遣わされた」と評したという。
ギリシャの皇帝と直接和を結び宣誓し合ったオレーグはキエフへと凱旋し、その勢威と栄光は
ヴェーシチー(『聡明な者』『予見力を持つ者』『魔力あるもの』)と渾名されたのであった。
オレーグはかつて「汝が愛し乗用している馬により死ぬ」と妖術師に予言されていた。
以来、彼はその馬に乗る事が無かったのだが、五年が経ちあの馬はどうなったかと聞いた。
馬丁頭が答えるには、死んだということ。「予言の馬は死んだが我はまだ生きている、
この頭蓋骨により我は死を受けるとでも言うのか。妖術師たちは偽りを言うのである」
と言ったオレーグであったが、彼が馬の頭蓋骨を踏むと、そこから蛇が現れ彼の脚を噛んだ。
そうして彼は病を発し、皆が悲しむ中、三十三年に渡る治世を誇ったオレーグは死んだ。
遺体はシチェコヴィツァという山に葬られ、そこは長く彼の墓として伝えられる事となった。
……と『原書年代記』は記すが、ビザンチンをはじめとする他国の記録は勿論の事、
ルーシの年代記に限ってもこれと大きな齟齬のある記述には事欠かない。事実は不明瞭である。
最終更新:2016年06月20日 21:03