ラファイエット

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ラファイエット
【性別】男性
【身長・体重】172cm・68kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B+ 宝具B++
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【固有スキル】
自己顕示:A+
 サーヴァントとしての気配を強めるスキル。
 A+ランクともなると隠密行動は不可能となる。
 集団戦闘において、敵の標的になる確率が増す効果もある。

魔術:C
 フリーメーソンの下でオーソドックスな魔術を習得。

【宝具】
『両大陸の英雄たる私が起草した優美にして崇高なる人権宣言(デクラレーション・デ・ドゥワ)』
ランク:B++ 種別:対人 対国宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
 フランス革命の基本原則「法の下の平等」を示した宣言が宝具として昇華されたもの。
 敵味方を問わず、神性や魔性、神権など“人間としての力”に由来しない効果を尽く無力化し、所有者の能力も一般人レベルにまで低下させる。
 逆に対象者が人間としての力のみで上り詰めた存在の場合、この宝具は何ら効果を発揮しない。
 ちなみに本来の真名は『人権宣言(デクラレーション・デ・ドゥワ)』なのだが自己顕示欲により真名を改変している。

【Weapon】
『シャルルヴィル・マスケット』
 1717年にフランス軍歩兵に支給された、最初の標準型マスケット銃。69口径。
 銃床の台尻は白兵戦で棍棒としても使用可能。
 幾度もモデルチェンジを繰り返して使用されたが、雷管式小銃が広まると廃れていった。
 アメリカ独立戦争の際にはラファイエットの影響もあって大量に輸入されて使用された。
 そのため、ラファイエットはこの銃を大量に所有しており、次々に持ち替えて射撃する戦法を取る。

【解説】
 アメリカ独立戦争及びフランス革命で活躍し『両大陸の英雄』と評された人物。
 ラファイエットは爵位名で本名はマリー=ジョゼフ・ポール・イヴ・ロシュ・ジルベール・デュ・モティエ。

 ラファイエットはフランス貴族であったが、アメリカのベンジャミン・フランクリンに共鳴し、
 自費を投じてアメリカ独立戦争に義勇兵として参加した。
 アメリカの独立を決定的にしたヨークタウンの戦いで功績を挙げた彼は、フランスに帰国した後『新大陸の英雄』として評判を得た。

 その後、フランスの絶対王政を立憲君主制・議会政治へと以降すべく政治活動を開始。
 1789年夏には国民衛兵の最高司令官に任じられ、フランス人権宣言の起草に着手した。
 この人権宣言は今日の視点から見れば「市民権を持つ白人の男性」に限定されるなど問題も多いものだが、
 民主主義の発展に大きく寄与し、人類史に不朽の輝きを残した。

『両大陸の英雄』と呼ばれ名声を博したラファイエットではあったが、混乱する革命の情勢の中で次第に精細を欠いていくようになる。
 パリの治安維持においては度々失敗を起こし、立憲君主制の構想も王政打倒を主張するジロンド派、ジャコバン派の前に瓦解。
 さらに『シャン・ド・マルスの虐殺』と呼ばれる市民への無警告発砲事件により、その名声は決定的に失墜し、
 以後、政治的な力を発揮することはなかった。

 その後、フランス革命戦争で一方面軍の司令官に復帰するが、本国での王権停止を受けてオーストリアに亡命。
 後にナポレオン政権下のフランスに帰還するが、公職に就くことはなく隠遁生活を送った。
 王政復古後の七月革命に際して、再び国民衛兵の司令官に任ぜられているが、翌年に解任されている。

 第3代アメリカ大統領ジェファーソンは「ラファイエットの弱点は人気と評判に対して飢えきっていることである」と評している。
 他者の注目と賞賛を集めることが、この男の基本理念であると言えよう。
 その性質が、神秘の秘匿を旨とする聖杯戦争と極めて相性が悪いのは論をまたない。
最終更新:2016年10月08日 22:53