マハトマ・ガンジー

【元ネタ】史実
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】マハトマ・ガンジー
【性別】男性
【身長・体重】165cm・46kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久A 敏捷E 魔力C 幸運A+ 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:A
 セイバー級の対魔力を保有する。
 事実上、現代の魔術師ではルーラーに傷をつけられない。

真名看破:B
 ルーラーとして召喚されると、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
 ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要になる。

神明裁決:A
 ルーラーとしての最高特権。
 聖杯戦争に参加した全サーヴァントに二回令呪を行使することができる。
 他のサーヴァント用の令呪を転用することは不可。

【固有スキル】
カリスマ:C
 集団を動かす天性の才能、カリスマ性の高さ。
 ルーラーは自らの思想ゆえに、戦闘にこのスキルを転用することはない。

扇動:EX
 数多の大衆・市民を導く言葉や身振りの習得。
 特に個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。

不屈の意志:A
 あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意思。
 肉体的、精神的なダメージに耐性を持つ。ただし、幻影のように他者を誘導させるような攻撃には耐性を持たない。

【宝具】
『勝利約す真理と愛(サティヤーグラハ)』
ランク:A 種別:対人~対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 非暴力、不服従の独立運動を提唱し、大英帝国からインドを独立させた逸話が宝具に昇華されたもの。
 対象の持つ慈悲、正義感、羞恥心などの感情を増幅させ、害意や悪意による行動を封じ込める。
 この宝具はルーラー1人でも強力な対人宝具として機能するが、
 ルーラーと意思を同じくする者と共になって発動する場合、その人数に応じて効力と効果範囲が爆発的に上昇する。

【解説】
 大英帝国支配下のインドで非暴力、不服従の反対運動を提唱、指揮したインド独立の父。
 本名はモハンダス・カラムチャンド・ガンジーで、マハトマは偉大な魂を意味する称号である。

 当時のインドを構成する藩王国の一つポールバンダルの宰相の子として生まれる。
 幼少期は不出来で融通が効かず、肉食(ヒンドゥー教の戒律で禁じられている)や盗みを行うこともあった。

 転機となったのは彼がイギリスへ留学し英語や法律学を学んだ事である。
 司法試験に合格し、南アフリカで弁護士として開業したガンジーは、そこで衝撃的な光景を目の当たりにした。
 南アフリカでは白人優位の人種差別政策が当然のものとなっており、ガンジー自身も人種差別の対象となったのである。

 ガンジーは人種差別政策に対して激しく反発し、自らの法知識を駆使して反対運動を開始する。
 政府の手で何度も投獄されたが、ガンジーは諦めずに非暴力反対運動を展開し、幾度か勝利を収めている。

 インド帰国後は「将来の自治を許す」というイギリスの約束を信じ、軍への志願を呼びかけたが、
 イギリスは約束を殆ど守らず、さらに高圧的な「ローラット法」を制定、反対する者を虐殺するに至る。
 事ここに至り、ガンジーはインド独立運動を行う『インド国民会議』に参加し、
 彼自身が南アフリカで行ったような非暴力、不服従の反対運動をインドでも展開し始めたのである。

 英国政府はこれを看過できず、幾度となくガンジーを投獄した。
 その人望と殺した場合の市民の暴走を恐れられ、処刑されることだけはなかったが、ガンジーは数え切れないほどの暴行に耐えねばならなかった。
 しかし、彼は不屈の意志で反対運動を行い続け、また時には渡英して英国の中産市民の支持を漕ぎ着け、
 英国の軛からインドを開放しようと働き続けた。

 第二次世界大戦後、消耗したイギリスに、独立運動が続くインドを維持する力は残されておらず、インドの独立を許すこととなった。
 しかし、独立したインドで今度はヒンドゥー教とイスラム教徒の間の対立が表面化し、宗教暴動による両派の虐殺が行われることとなった。
 この混乱を止めるべくガンジーは精力的に活動したが、それがヒンドゥー教徒の恨みを買い、ヒンドゥー原理主義者の一人に暗殺された。
最終更新:2016年11月17日 17:40