【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ペリクレス
【性別】男性
【身長・体重】171cm・65kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷D 魔力B 幸運B 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクCならば、マスターを失っても一日間現界可能。
【固有スキル】
魅惑の美声:C+
天性の美声。
異性のみならず同性に対しても魅了の魔術的効果として働くが、対魔力で回避可能。
対魔力を持っていなくても、抵抗する意思を持っていればある程度軽減することが出来る。
扇動:EX
数多の大衆・市民を導く言葉や身振りの習得。
特に個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。
スキル:魅惑の美声との相乗作用で効力が増強されている。
時の助言:A
「ペリクレスの言に従わずとも、最も賢明なかの助言者さえ待たば過ちを犯すことはあるまい、それは時(クロノス)である」
長考して判断材料を増やし、また状況の推移を見守ることで、判断の正確性を向上させるユニークスキル。
自身の行動を1ターン分スキップすることで、次ターンの行動において判定の成功率を上昇させる。
複数ターンスキップすることで効果を累積させることも可能。
ただし、判定終了後、補正値は元に戻る。
【宝具】
『雷轟の舌鋒(ケラウノス・スピーチ)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:100人
「雷鳴を轟かす」と評され現代でも参照される演説の技巧と、アテネ市民からゼウスに例えられた逸話が昇華された宝具。
相手の心を弁舌で“痺れ”させた際、その度合に応じた物理的電流を走らせ、電撃ダメージを与えることができる。
個人に対して使用した場合、相手は恍惚のうちに神雷に伍する大電流に焼かれ、黒焦げとなるだろう。
【解説】
古代アテナイにおいて最盛期を作り上げた政治家。
生得の美声をもっており、ひときわ弁論にすぐれ、贈賄に動かされない潔癖さを持っていたという。
演説の名手として名高く、欧米の政治家の手本にもなった。
古代アテナイの名家に生まれたペリクレスは
アナクサゴラスの薫陶を受けて“全ての人々を感服させる資質”を持ち、迷信から開放された人間として育った。
若い頃は政治に携わることを避けたが、後に貴族派のキモンへの対抗馬として政治に参入。
民衆派政治家として勢力を拡大する一方、民衆との接触は極力避けて政治家としての威厳を維持した。
キモンを追放し、アテナイの最高権力を手中に収めると、
ギリシャ諸国の間で結ばれていた対ペルシア同盟――すなわちデロス同盟の共同資金に手をつけ、
それを元手にアテナイに様々な公共工事を行い、民衆の支持を固めた。
かくてアテナイは最盛期を迎えるが、代償としてギリシャ諸国からの支持を失い、デロス同盟は崩壊の兆しを見せはじめる。
この対立は、やがて軍事大国スパルタとデロス同盟を離反した諸国で構成されるペロポネソス同盟と
アテナイと同盟に残留した諸国で構成されるデロス同盟間の戦争に発展する。
ペリクレスは強大なスパルタ陸軍に対しては籠城戦法を取りつつ、
アテナイ海軍によって制海権を握り続け、好機を伺い続けたが、折悪しく疫病が蔓延し、多くのアテナイ市民が犠牲になってしまう。
治安も悪化し、民衆の支持を失ったペリクレスは軍事指揮権を失った末に、自らも病に倒れた。
ペリクレスという偉大な英主を失った後のアテナイは、煽動政治家によって迷走が続いた末に戦争に敗北。
以後、アテナイは凋落の一途を辿ることとなる。
ペリクレスは政治家として卓越する一方で、私的な幸福には恵まれなかったという。
彼はアスパシアという政治に明るい愛人を持ち、後には妻を離縁して彼女を後妻に迎えたが、
先妻との間に生まれた二人の息子はこれに不満を持ち、厳格な父親に反発、暴走するようになった。
それでもペリクレスは息子を愛し、疫病に倒れた息子の遺体に縋り付いて慟哭したという。
【蛇足】
声を飛ばすからアーチャー。
対策法:耳栓、精神干渉に対する耐性。
弁舌が武器なので、それを生かせないと何も出来ない。
最終更新:2016年11月17日 17:41