【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】グエン・フエ
【性別】男性
【身長・体重】187cm・104kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
直感:B
戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
竜の加護:C+
進軍中に出会った二頭の龍からの加護。
ランサーが戦場へと向かう限り、あらゆる障害が取り除かれる。
この加護はランサーと陣営を同じくする者全てに適用される。
【宝具】
『光中銀槍・螺旋双龍(クアンチュン・ホアンデ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~40 最大捕捉:100人
二頭の龍に与えられた加護を「
竜の息吹(ドラゴンブレス)」としてコンバートし、
ランサーのみが扱うことが出来たという銀槍に搭載して放つ奥義。
偉大なる王として、将軍としての威光を具現する銀光の刺突を中心として、
無色の竜の息吹が二重螺旋の構造を取りながら伸長し、直線上の障害を消し飛ばす。
ただし、この宝具の原動力である「竜の加護」は、本来は短剣に宿っていたものを
強引に槍へ移行させたものである為、ランクが低下している。
【Weapon】
『無銘・短剣』
黒檀の柄に、鋭い刃を持つ短剣。
龍より与えられた宝剣であるが、槍兵と召喚された為、宝具としては使用不可。
【解説】
ベトナム・西山(タイソン)朝の光中帝。1753年生誕。1792年没。在位1788年-1792年。
広南国の重税によって苦しむ民を救う為に立ち上がった西山三兄弟の一角であり、
ベトナム史上で最も軍事成功を収めた将の一人と言われる大英雄である。
西山蜂起のきっかけは、三兄弟長男ニャックが賊となったことだったが、
三兄弟は私服を肥やす摂政を打倒し、貧しき農民を救うという目標を明らかにし、民衆は続々と蜂起に参加した。
三兄弟の軍に追いつめられた広南氏は、シャムへ助けを求めて連合軍が結成されたが、
これをフエは計略を用いて撃破した。
その後、フエは転戦を続け、無力となっていた黎朝の守護を声明したが、
ニャックが皇帝を名乗り、実質的に三兄弟がベトナムを治める体制になったので、黎朝は清に援軍を要請した。
清軍は20万の兵力を動員してベトナムに侵攻し、これに激怒したフエは自ら皇帝となり、
年号を「光中(クアンチュン)」に改め、10万の軍を率いて清軍を撃退した。
その後、フエは兄ニャックとの関係が不穏になった為、これ以上戦を起こしたくないと思い、
清との関係を正常化し、清もまたフエの統治権を認めた。
フエは1792年に白血病で急逝するが、4年間という短い治世の中で内政も多大な功績を残しており、
農業の立て直し、商業の発展、中国語ではないベトナム独自の漢字の採用など改革を行った。
その武勇は伝説に名高く、声は割れ鐘、眼光は雷の如くで、鋭い感覚と知能を持ち戦略に優れ、
腕力は100kgの米俵を担ぎ、巨木を素手で引っこ抜き、常人では持ち上げることも出来ない銀槍を軽々と扱い、
常に第一線に立って戦った為、兵士達は感激したという。
ある時、グエン・フエとその兵士達が進軍していると、二頭の大蛇が道を塞いでいた為、
兵士達は恐れ慄いたが、フエは馬から降りて大蛇に対して以下の様に呼びかけた。
“私達がこれから大業を成し遂げることが出来るとお思いならば、その道を退いて頂きたい。
それが出来ない運命であるとご存じであるならば、いっそここで私を噛み殺されよ。
ただし、我が兵士達にはその牙を剥かないよう願い申し上げる。彼らは妻子の為に戦うのだ。”
そして二頭の大蛇は道を譲り、フエの軍を目的地まで護衛し、フエには短剣を授け、更にタイソン党を援助したという。
【コメント】
①銀の槍を持っていた。②二頭の大蛇(龍)が道を掃除してくれた。③この大蛇がナイフをくれた。
……という3つの逸話を無理矢理複合して宝具を設定した。
台詞は割と意訳は入ってるが、大体合ってる。筈。
聖杯にかける願いは三兄弟の仲直り。適正クラスはランサーのみだが、ライダーとかにもなれるかも。
最終更新:2016年06月20日 21:13