タルクィニウス・プリスクス

【元ネタ】ローマ神話
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】タルクィニウス・プリスクス
【性別】男性
【身長・体重】176cm・71kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運B+ 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】
黄金律:B
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 一生、金銭には困らない。

友誼の証明:C
 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。
 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。

【宝具】
『熱狂渦巻く大競技会場(キルクス・マクシムス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:90  最大捕捉:1000人
 タルクィニウスが建設した大競技場と、そこで競い合った数多の戦車乗り達の想いが昇華された宝具。
 真名を開放することで、全ての時代の競技会場を合体させた大競技会場を構築する。
 さらに競技に参加した戦車と戦車乗りも魔力によって再現され、タルクィニウスと共に戦車競走を行う。
 この際、宝具展開に巻き込まれトラック上に配置された敵は、競技の“ついで”に轢き殺される。
 なおトラックと観客席の間は物理的・魔術的に分断されており、トラック上に配置された敵に逃げ場はない。

『全ての穢れは人代に通ず(クロアカ・マキシマ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 女神クロアキナに守護された、ローマ最大の下水道が昇華された宝具。
 地脈に沿って敷設することで、地上の物質的・概念的を問わず穢れを霊脈に溜め込み
 真名開放によって液状化した穢れの奔流を噴出させる。
 当然ながら自然環境や人心が穢れた地域で用いた方が、効果は強力になる。
 なお、本来の用途は穢れを霊脈に沿って海へと押し流すことである。

【Weapon】
『クアドリガ』
 四頭建ての戦車(チャリオット)。
 ローマに移住する際に用いたものだが、競技会場で走る場合のみ、その車輪は火を吹いて赤熱する。

【解説】
 王政ローマ第5代の王とされる伝説上の人物。
 すべての面で優秀さを発揮したが、一方で人気取りに執心した人物であったという。

 父の遺産を継承し大金持ちとなったが、その出自から祖国ではタルクィニアでは出世の目がなく、
 これに憤る妻の勧めで新興国であるローマに移住した。
 この際、一羽の鷲が戦車を駆る彼の帽子を持ち去り、再び戻って帽子を返す、という吉兆があったと伝わる。

 ローマについたタルクィニウスは愛想と気前の良さで名声を博し、当代の王アンクスとも友好関係を結ぶ。
 王はタルクィニウスを高く評価し、自らの養子に迎え、国政について相談するようにもなった。
 また、王は死に臨んで、タルクィニウスに実子達の後見人になってくれるように遺言したという。

 王の没後、タルクィニウスは王の実子が不在の内に王座に名乗りをあげ、民衆の支持を受けて王となった。
 王位についてすぐ起こったサビニーとの戦では、ローマ市内にも攻め込まれるなど振るわなかったが、
 それ以降の戦では尽く勝利を収め、多くの略奪品を持ち帰って国を富ませた。

 また、内政面ではローマ帝国の時代も用いられた大下水道(クロアカ・マキシマ)の敷設や、
『ローマで最も美しく壮大な施設だ』と称えられる大競技会場(の原型)の創設、
 ローマの主神ユピテル神を祀る神殿の建築など、特に建設事業で辣腕を振るった。

 こうした政戦両面の功績からタルクィニウスは国民の信望を受けるようになったが、
 先王アンクスの遺児達は、タルクィニウスに騙され、玉座を奪われたことに不満を抱いていた。
 その上、タルクィニウスが娘婿であるセルヴィウスを後継者に据えた事に、
 先王の遺児達は激怒し、王位を奪い返さんとタルクィニウスを暗殺した。

 かくてタルクィニウスは横死したが、王妃の機転で当初の計画通り、セルヴィウスが王位を継ぐこととなる。
最終更新:2016年12月25日 21:18