【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】フローレンス・フォスター・ジェンキンス
【性別】女性
【身長・体重】168cm・57kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運EX 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:-
彼女自身に対魔力が皆無なうえに、神秘の薄い時代と国の出自ゆえに保有していない。
なお、本来彼女が最大の適正を持つクラスはバーサーカーである。
単独行動:E
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクEならば、マスターを失っても数時間は現界可能。
【固有スキル】
自己暗示:A
自身にかける暗示。精神攻撃への耐性をあげるスキル。
Aランクにまでなると“自分は偉大な音楽家=歌唱が神秘を得て武器となる”レベルの思い込みが可能となる。
ただし、発生する効果からも分かるように、周囲に“美声として”届くことはまずない。
魅惑の奇声:B
超絶音痴。
本人はこのスキルを“
魅惑の美声”と思い込んでいるようだが、
発生するのは魅了効果ではなくスタン効果である。
この歌声は周囲を唖然とさせるが、不思議と人々の心に残る効果も持っている。
【宝具】
『夢見る歌姫止められぬ(アンストッパブル・シンギング)』
ランク:C 種別:対衆宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
魅惑の奇声スキルをブーストする宝具。
効果を増幅することによって、この歌声は周囲の人物の嘲笑を招き、相手の腹筋を破壊する。
なお、自身の歌声がこのような使用法となることへの精神ダメージは“自己暗示”の効果で相殺される。
(フローレンスには相手が腹を抱えて苦しむ様が、万雷の喝采に見えるのだ)。
余談だが、遥か未来の聖杯戦争でアーチャーが召喚された場合、
この宝具は固有結界を展開する宝具となるやもしれない。
【Weapon】
『歌声』
一国の王女は王権によって歌声を武器に、
また一流のスパイは誘惑の手練手管で敵を破滅に追い込む。
彼女の歌声もそれらに準ずる破壊力を有するが、
上述のそれとは違い、彼女の歌声は(物理)感満々である。
本質的には“恐慌の声”ないし“毒音波”一歩手前と言えよう。
【解説】
歌唱能力が音程・リズム・声域すべての面で欠如していたことで知られる米国のソプラノ歌手。
裕福な家系に生まれ、幼少期から音楽に触れる生活を送り、天才児として名をはせる。
だが、成長して本気で音楽家を志すと、父親から猛反発を受け、
年上の医師F・S・ジェンキンスと駆け落ち(後に勘当。そしてさらに後に父親が考え直し、遺産は相続)。
十七歳で結婚するも好色家であった夫に梅毒をうつされ、
当時の砒素や水銀を用いた治療による副作用で苦しむこととなる。
二十世紀に入りジェンキンスとは離婚。
父の死による遺産相続や、のちに事実婚状態となる舞台俳優のS・ベイフィールドとの出会いもこのころで、
歌手デビュー、社交界への参入も四十代を過ぎてから。
その後はヴェルディ・クラブなる音楽会などで活躍(?)し、七十六歳にしてついにカーネギーホールで歌唱するに至る。
この歌唱の一か月後、彼女は亡くなった。
最終更新:2016年12月25日 21:20