【元ネタ】キリスト教
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】マタイ
【性別】男性
【身長・体重】188cm・94kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
十二使徒:B
預言者から授けられた対霊権能の所持を示す。
最高位の聖職として
聖霊の加護や
殉教者の魂の効果を兼ね備える特殊スキル。
奇蹟:D
時に不可能を可能とする奇蹟。
星の開拓者スキルに似た部分があるものの、本質的に異なるものである。
契約の守護:B
定められた法規・契約が順守・達成されるよう運命に働きかける能力。
強制力により“そうさせる”のではなく、因果律の段階で“そうなる”ように仕向けるもの。
契約神などが保有するレアスキル。
彼の場合は会計士や徴税の守護聖人として保有している。
【宝具】
『福音の天園(エヴァンゲリウム・セクンドゥム・マタエウム)』
ランク:A 種別:対陣宝具 レンジ:10~30 最大捕捉:400人
天使歌う箱庭。魔力により小規模な天界を地上に形成する。
内部には強力な癒やしの魔力が満ち、その大気に触れると闘争心や悪感情が喪失する。
『黄金伝説』を出典とする楽園の説法の逸話と、『マタイ福音書』の象徴、天使のイメージが合体した、
擬似エデンを作り上げる宝具。敵対者に天使が応戦し平穏を守る機能もある。
『硫黄の火すら無為と知れ(ナダベル・クロス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:一人
伝説においてドラゴンを眠らせたという宥めの十字架。
どこからどう見てもハルバードなのだが、相手から闘争心や悪感情を喪失させる効果を持つ。
実は『福音の天園』の端末である。
本来は戦いを諌めその無意味さを教えるためのものだが、
戦意喪失した相手を一方的に攻撃できるデバフ付与の武器としても使用可能。
……そんな使い方を指示すればランサーに見限られること必至であるのはいうまでもないが。
『天園の残響(フルヴィアス)』
ランク:A 種別:対衆宝具 レンジ:40~99 最大捕捉:1000人
エチオピアを文明化したという正教会の伝承を出展とする宝具。
ランサーの現界が継続不可能になった時点で発動し、
『福音の天園』を概念解体してその恩恵を拡散する。
都市単位の広範囲に渡って人格から悪性情報をデリートするという最後の奇跡。栄光の痕。
【解説】
十二使徒の一人、元徴税官として知られる福音書記者マタイ。
イエスの召命に答えて弟子となる。
徴税官や罪人を招き同じ席につく理由をパリサイ人に問われたイエスは、
医者が必要なのは健常者ではなく病人であることに例えて
「私が来たのは義人を招くためではなく罪人を招くためである」と神学上に革命的な発言をした。
ルカ書の「アルパヨの子レビ」とは同一視され、後の伝承によればレビが生名でマタイが改名という。
イエスの復活、昇天、聖霊降臨などのイベントを他の弟子とともに迎えた後、
伝説によればシリア、パルティア、メディア、ペルシアに伝道しエチオピアで殉教したとされる。
『黄金伝説』によればマタイはエチオピアで二人組の魔術師ザロエスとアルバクサトと対決した。
ドラゴンを聖霊の力でなだめ、エギップス王に認められて王女エフィゲニアを弟子に取ったとされる。
だが王の後継者ヒルタクスがエフィゲニアを娶ろうとしたためこれを非難し、
それによって刺客を送られ剣で暗殺されたという。なお、ヒルタクスはこの後当然のように無残に死ぬ。
なんだかんだでエフィゲニアの弟が新王となってエチオピアはキリスト教国として栄えたとか。
キリスト教図像学ではマタイ書の象徴である人(有翼の人=天使)と本を持物とし、
また剣や鉾槍を持たされる。剣は『黄金伝説』での殉教の仕方が由来だが、槍は出典不明らしい。
どうもマティアと混同されたかペテロと差別化する必要から槍を持物にされた、らしい?
最終更新:2016年06月20日 22:15