ガルバ

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】セルウィウス・スルピキウス・ガルバ
【性別】男性
【身長・体重】163cm・40kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運EX 宝具A
【クラス別スキル】
狂化:D
 筋力と耐久のパラメーターをランクアップさせるが、言葉が不自由になり、
 複雑な思考が難しくなる。

【保有スキル】
老害:C
 本来何らかの全盛期の形で召喚されるべきサーヴァントでありながら、
 劣化した能力での現界を強制されている。無辜の怪物に近い呪い。
 Cランクであれば、思考判断系のスキルとパラメーターのランクがすべて一段階下がる。

カリスマ:D(C)
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 かつては国を治めるに足るカリスマを備えていたが、老いと狂化の呪いによりランクダウン。

【宝具】
『さらば、我が運命(フォルトゥナ・アウグスタ)』
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
 ガルバに取り憑き、その運命を戯弄したというトゥスクルムの女神像。あるいはその精霊。
 気紛れに因果律に干渉するが、特にガルバには厚い加護を与え、
 その結果としてガルバの幸運を規格外(測定不能といったほうが正確だが)にしている。
 マスターが勝利を得るには、ガルバをなだめすかして意図通り運用すること以上に、
 彼女の協力を取り付けることが必要である。

【Weapon】
『棒切れ』
 生前の法政で恨みを買っていたガルバは遺骸を弄ばれ、
 後にそれを許したオトの夢に亡霊として現れて彼をボコボコにしたとされる。
 オトはすぐに死んだ。

【解説】
 皇帝ネロに対するクーデターに呼応して皇帝へ擁立され、途中、首謀者ウィンデクスの敗死に見舞われるも、
 元老院の味方を得、ネロが自害すると、満を持してローマ皇帝の座に就いた。
 だがその統治は精彩を欠き、人気巻き返しのために徳人ピソを養子とし、後継者に任命したが、
 オトの失望と叛逆を招き、父子諸共に殺された。

 名門に生まれ、幼き頃アウグストゥスに僅かな(短い)帝位を予言され、順調にキャリアを積み上げた老将で、
 叛逆当時はヒスパニア・タッラコネンシス総督の地位にあった。
 ネロの目に留まらぬよう意図的に自堕落に過ごし、それでもネロから暗殺命令(後にガルバが握り潰した)を受け、
 半ばの野心と半ばの恐怖からウィンデクスに同調したが、無精な生活の内に本当にボケたのか耄碌したのか、
 その施政では下す判決が特に不評であった。
 ガルバはアフリカ属州では正義ある統治で名を上げたが、ネロの時代には既に厳格すぎる所があった。
 また彼は軍団への下賜を惜しんだために兵からの人望がなかった。
 どうもガルバには真面目な政治家が老いて弾圧者になりかけて失脚した感じがある。
 若いころは「英雄!」という感じなのだが。「もしガルバが皇帝にならなければ~」はたぶん正しい。

 彼は成人したとき夢告を受け、家の前に落ちていた運命の女神像を自分のものとした。
 彼は幸運によって幾度も命の危機を回避し、ネロの死まで命を長らえたが、
 あるとき女神像のためにとっておいた首飾りをウェヌス女神に捧げてしまった。
 その日夢に運命の女神が現れて苦情を述べ、「ガルバに与えたものを返してもらおう」といった。
 ガルバは大急ぎで邸宅に戻ったが、女神像は消えていた。
最終更新:2016年06月20日 22:25