ディオクシッポス

【元ネタ】アレクサンドロス・ロマンス
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ディオクシッポス
【性別】男性
【身長・体重】194cm・105kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久B+ 敏捷B+ 魔力D 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
競技者の誉れ:B
 全裸での戦いを掟とする古代ギリシャのスポーツマンシップ。
 装備が少ないほどACが増加する。忍者ではない。

奴隷懲罰(偽):C
 奴隷、貧者、労働者などに対するダメージが向上する。
 犬儒派のディオゲネスの揶揄に由来する、無辜の怪物的な言い掛かりスキル。

パンクラチオン:A++
 古代ギリシャの総合格闘技。
 ボクシングとレスリングの技に加えて蹴り技や寝技といった技術を解禁した超実戦的武術。
 A++ランクでは、超一流の選手といえる。

【宝具】
『獅子の狩りに手加減は無し(チャンピオンズ・プライド)』
ランク:C 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
 全力戦闘を常に自らに課す代わりに、『対武器』ACを+100する。獅子の加護。
 ここでいう『武器』とは、“人造・神造を問わず、攻撃に使用される利器”と定義される。
 “半端な戦いをしない”という自戒と引き換えに為される、『神獣の裘』(ネメアの獅子)の人力再現。
 誓いを破った時点でこの宝具は破棄される。

【Weapon】
『剣』
 自死に使用した長剣。彼の宝具の反存在といえるもので、獅子の加護はこれに適応されない。
 完全武装のコラゴスと全裸のディオクシッポスは、アレスとヘラクレスに例えられた。

【解説】
 紀元前336年、第111回オリンピア祭におけるパンクラチオン・チャンピオン。
 アレクサンドロス3世の東征に参加し、その名声から王の宴に列席するほどの扱いを受けていたが、
 インドで現地諸侯を招いた酒宴の折、自軍のつわものであるコラゴスより一騎打ちを申し込まれ、翌日、決行となった。
 その厚遇を疎まれた、とされる。
 完全武装した鎧のコラゴスに対し全裸に棍棒一本という武装であった彼はしかし、
 投槍を避け、槍を棍棒で粉砕し、剣で傷を負うこともなく相手を地へ組み落とし、
 倒れた敵の喉元に棍棒を突きつけた。
 まさしく圧勝である。
 だが彼はアテネ出身、コラゴスはマケドニア人。
 音に聞こえた剛勇のコラゴスを応援していた王や側近たちの不興を買うことになる。
 王に冷遇された末、王の側近たちにより黄金の杯を盗んだ罪を着せられ、悲憤のあまり遺言状を残して自害した。
 征服王はその清冽なる遺文を読み、策謀の成功に喜ぶ周囲を見て、ディオクシッポスを顧みなかったことを悔いたとされる。
 尚武のマケドニアの名折れである。
 このエピソードは、マケドニア帝国では支配階層の一員であったギリシャ人も
 所詮マケドニアに服属する民族の一つでしかなかったことを示している。
 アレクサンドロス大王はギリシャ文化への傾倒に反してギリシャ人を信用していなかったというが、
 イスカンダルはよくわからん。
 おそらくは『王の軍勢』においてタイマン最強のサーヴァント。
 カラリパヤットめいた“奥の手”も会得している。
最終更新:2017年03月26日 17:10