エドワード・テラー

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】エドワード・テラー
【性別】男
【身長・体重】290~(宝具込み)cm・25000~(宝具込み)kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力E~A++ 耐久E~B++ 敏捷E~C++ 魔力C 幸運A 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:D(A+)
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 ただし、太陽や星に関係する魔術ではアーチャーを傷つけられない。

単独行動(偽):A
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 宝具を使用するにあたって生じたエネルギーを魔力に変換することが可能である。

【固有スキル】
星の開拓者:A
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になるが、それは破滅的な側面を持つ。

千里眼(偽):D+
 宝具によって得たスキル。敵の先制攻撃を察知・報復攻撃を可能にする早期警戒能力。
 極めて遠方の標的の捕捉、監視を可能にする。

【宝具】
『新時代の夜明け(アトミック・エイジ)』
ランク:E~A++ 種別:対軍~対城宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:500人
 1945年に始まった新たな人類文明のステージでもあり、自身の核開発推進が実現していれば到来したであろう未来でもある、原子力時代。
 半ば現実でもあり、半ばテラーの夢見た理想である、一種の固有結界。
 常時発動型の宝具であり、彼が具現しその身に纏う、陸海空宇宙で用いられる実在と構想が入り混じったあらゆる種の「核(動力)兵器」。
 小は原子力電池式、大はパルス核融合推進式までを具現する。
 基本的には、原子力戦車や原子力爆撃機と言った、消費が少なく戦闘能力のある形で現れ、ステータスを大きく向上する。なお、この宝具を用いない場合、テラーはサーヴァントとして極めて脆弱である。
 原子力の負の側面も強く発現しており、汚染による被害は周囲はもとより、テラー自身も蝕む。

『人類黙示録・太陽降臨(ストラテジック・ディフェンス・イニシアチブ)』
ランク:EX 種別:対軍~対国宝具 レンジ:10~999 最大捕捉:1000人
 「太陽と星々の輝きを地上に再現する」と言う生前の偉業と、それに対して人々が抱く、ある種の信仰と終末論による神秘が昇華された究極の一撃。数多の神話で語られる神威の再現。
 『新時代の夜明け』と併用することで遠方へ輸送・投射する他、炸裂時のエネルギーを利用したビーム兵器としても用いられる。
 大国が競い合って大量配備した背景から、その都度具現(生産)される使い捨て宝具であり、壊れた幻想に近い。
 真名開放をせずとも、ただその一撃で遥か彼方の都市を焼き払い、山岳や島嶼を抉って成層圏へ巻き上げる威力を発揮する。その為、至近の標的には使用できない。
 可変出力式であるため、戦術用途でも使用可能だが、最大出力では太陽の中心核をすら上回るエネルギー密度を一時的に実現する。残る汚染は魔力を帯び、極めて甚大な被害をもたらす。
 かつて神の裁きであったはずのこの世の終わりが、今この瞬間にも起こり得る人類同士の戦争にとって替わられたことの象徴でもある。
 真名解放によって、終末論に語られる最終核戦争、対人類宝具と言えるほどの破壊を巻き起こすが、テラー自身は「核抑止による平和」を望んでいる事から、恫喝以上にはならない。
 つまり、本来は同等の破壊的な力を持つ敵と対峙した際、効果を発揮するものである。

【解説】
1908年、ハンガリーで生まれ、のちにアメリカへ亡命した理論物理学の天才。水爆の父。ローレンス・リバモア研究所の設立者であり所長。
幼少のころから数学的才能を発揮し、ドイツで高等教育を受け、後のドイツ核開発チームの一員であるハイゼンベルクの元で博士号を取得する。
ヒトラーによるユダヤ人迫害から逃れるためにアメリカに亡命して後、アメリカ政府の原子爆弾開発計画である「マンハッタン計画」へ参加。
この時からすでに核分裂の限界を感じ、核融合を利用したより強力な兵器の実現を提唱していた。
一旦核開発を離れたものの、ソ連の原爆実験成功を受け、水爆の設計にあたる。
そして、ついに実現された核融合兵器の威力を目の当たりにしたテラーは、これを人類に平和をもたらす力だと信じた。
即ち、「相互確証破壊」による平和である。
しかし、あくまで核兵器も手段の一つと考えたテラーは、宇宙時代の新たな戦略に思いをはせ、より確実な平和の為に、軍拡と一体の技術革新の推進を訴え続けた。
原爆の父、オッペンハイマーや、東側の水爆の父に代表される科学者たちと違い、決して自身が誤ったことをしたとは考えず、更に推し進めることを生涯にわたって望んだ。
世界平和を実現した人物として讃えられる一方で、世界を滅ぼす力を我が子と愛し育て上げた狂人として畏れられる人物。
核開発者として広く知られるが、核開発から離れている間にもさまざまな研究成果を上げ、その功績は多岐にわたる。

テラーその人のサーヴァント化と言うよりは、彼の産み落とした核兵器と核戦略、それに対して人々の抱く思いが混じり合ったイメージ。先制しないがどこまでも苛烈に報復する自称平和主義者。
核エネルギーの利用で平和と人類文明の発展に貢献しようとしていた科学者の一人だが、歴史と人心に刻まれた核に対する破壊的なイメージが押し出された超火力サーヴァント。
正しく使えばアルファ・ケンタウリにまで行けるエネルギーも、大抵ただの爆弾になる。穴を掘るのにも水爆を使おうとする。
バベッジやテスラの事を思うと、核動力の巨大ロボットを乗り回したり、手から荷電粒子ビームを発射する蒼い肌の超人になるかもしれない。

似たような人物にジョン・フォン・ノイマンが居るが、あちらの方は先制核攻撃を強く主張する極めて過激な人物である。
融合するとストレンジラヴ博士。
最終更新:2017年03月26日 17:33