ノルナゲスト

【元ネタ】オーラーヴ・トリュッグヴァソン王の大サガ挿話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ノルナゲスト
【性別】 男
【身長・体重】177cm/68kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運E 宝具C

【クラス別スキル】
対魔力:EX
特殊な呪いと加護、死に関わる魔術は宝具であろうと一切通用しない。
その他の魔術に対しての耐性は最低ランクになる。

【保有スキル】
栄光なき武勲:A
数世紀に及ぶ戦闘経験と戦場で培ってきた生き汚さ、そして運命の女神の加護。
戦場での名誉が得られない代わりに、死の運命より最も遠い立場となる。
いかなる状況でも死や致命の傷を避け、生き延びる。

武勲の竪琴:B
ヴェルザンディの祝福を受けた竪琴の名手による演奏。聴く者の精神に高揚をもたらす。
竪琴には古来から邪気を祓い、魔を退ける効果があるとされた。
演奏は敵に恐怖を抱かせ、味方は音色に身を委ねることで命中率を大幅に向上させる。

英雄の介添:D
多くの英雄たちと肩を並べて戦った武勲の逸話がスキルになったもの。
対象が受けるであろう攻撃や呪詛を、身代わりとなって受け止める。

旧き語り部:B
武勲の語り部、生き字引。北欧圏の歴史・伝承における逸話を持つ宝具を目にした場合、
かなり高い確率で真名を看破することができる。

刻死の蝋燭:EX
運命の女神の呪い(祝福)、蝋燭が燃え尽きない限り決して死ぬことが無い。
霊核の破壊を受けても、マスターからの魔力供給さえあれば長い時間をかけて再生する。

【宝具】
待ち焦がれし宿業の客人(ウルザブルン・スクルダ)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2-4 最大補足:1人
歪められた運命より生み出される凶運の一撃。死の来訪を迎える致命の一刺し。
媒体となるのは柄に刻死の蝋を塗られた戦乙女の槍で、ランサーと魔力的に同調している。
大神の槍のように因果を逆転するほどの力は持たないものの、宝具のレンジ内において
自身に訪れるはずの"死"を他者に押し付けることで、世界への偏差を加えて「相手に致命傷
を与える」状況を形作ることができる。またランサーが致命の傷を負うなど"死"に近いほど、
宝具の威力と成功率が上昇する。
スクルダとはランサーに呪詛を与えた末娘のノルニルであり、その名前は「債務」や「義務」、
そして「未来」を意味する。

【解説】
北欧伝説にある英雄達の語り部にして介添、ノルナゲスト。
デンマークのある貴人の家に男の赤ん坊が生まれたとき、3人のノルニルがやって来た。
1人目は彼に美しい姿と勇敢さを、2人目は楽人の才能と豊かさを与えた。
しかし、3姉妹を怪しんで集まった人々に押されて転んだ3人目は怒ってしまい、赤ん坊が
「その揺りかごのそばで燃えている蝋燭が消えるより長く生きられないだろう」と呪った。
年長のノルンはすぐに蝋燭の炎を消すと、赤ん坊の母親にこの蝋燭をうまく隠すように頼んだ。
ノルニルが帰った後、父親はこの出来事にちなんで、ノルナゲスト(ノルンの客)と名づけた。

楽人かつ戦士として大きく成長した彼は楽士として王宮を出入りし、戦に出ては武勲を
立てるようになった。
ヴォルスング族の大英雄シグルズの戦争と関わり、ラグナル・ロズブロークの息子ビョルン
とその兄弟達と過ごした。さらにスタルカドと、スウェーデン王シグルド・リング、エイリーク、
ハラルド美髪王、そして東フランク王ルートヴィヒ2世に仕えた。
最後に彼は、オーラヴ・トリグヴァソンの元へ行き、洗礼を受けた。
オーラヴ王はノルウェー人をキリスト教に入信させようとし、自分の宮廷にノルナゲストを
連れてきた。 ノルナゲストは洗礼を受けることにしたものの、キリスト教徒になることで
古い神々の怒りを受けて命を失うことを恐れていると打ち明けた。
そして王に蝋燭を見せて、それにまつわる出来事を話した。 王は、キリストが古い神から
ノルナゲストを守る、蝋燭が燃え尽きようと命を失うことはないと断言した。
ノルナゲストは3番目のノルンであるスクルドが死を予言した蝋燭に火を灯す。
そして蝋燭が燃え尽きたとき、ノルナゲストは床に倒れ、予言のとおりに老いて死んだ。
王は、「彼が心の底からキリストを信じていなかったからだ」とつぶやいたという。

憂いの表情と老人のような諦観を宿した瞳を持つ、吟遊詩人風の美男子。
シグルドを語らせたら右に出る者はいない、との事。
最終更新:2017年08月13日 07:52