ルイ・シャルル・アントワーヌ・ドゼー

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ルイ・シャルル・アントワーヌ・ドゼー
【性別】男性
【身長・体重】170cm・66kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【固有スキル】
カリスマ:C+
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 ナポレオンをして「最優秀の将軍」と言わしめた指揮官。
 公正なエジプト統治から『正義のスルタン』とまで評された、とも。

軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

支援砲撃:B
 宝具を応用し、敵陣に大砲による砲撃を浴びせかける。
 真名開放とは異なり、自身が消滅することはない。

砲声への行軍:A
 聖杯戦争において発生した戦闘行為の位置・状況を正確に把握し、
 また、その勝敗が決する前に味方と共に駆けつける事を可能とするユニークスキル。
 行軍中、マレンゴの戦いの戦闘音を聞き、独断で進路をマレンゴへと転換したという伝説を元としている。
 尤も、この逸話は信憑性の薄いサヴァリーの回想録を、ティエールがさらに発展させたフィクションに過ぎず、
 ナポレオンの命令を受けて進路を変えたというのが史実と見られている。

【宝具】
『高貴な野心に命を賭して(イル・レスト・エンコール・ル・タン)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:500人
 マレンゴの戦いで決死の突撃を敢行し、
 自身は戦死したもののマレンゴの戦いの勝利を決定づけた逸話が昇華された特攻宝具。
 真名を開放することで、マレンゴの戦いで率いた軍勢を召喚し、
 支援砲撃を受けながら“劣勢であるほどに威力を増す”歩兵突撃を敢行する。
 軍勢は皆が低ランクの単独行動スキルを備えており、例えドゼーが途上で死亡しようとも、戦闘終了まで召喚を維持し戦闘を続行する。
 一方でデメリットもあり、宝具を使用した戦闘終了後、その勝敗に関わらずドゼーは消滅してしまう。

【Weapon】
【シャルルヴィル・マスケット】
『サーベル』

【解説】
 革命期のフランスで活躍した軍人。ナポレオンをして配下の中で「最優秀の将軍」と言わしめた人物。

 没落貴族の出身でフランス国王の軍に籍を置いていたが、フランス革命に身を投じて頭角を現す。
 卓越した指揮能力で度々功績を挙げ、ナポレオンらとともに革命政府軍の要とまで目された。

 やがてナポレオンの配下としてエジプト戦線を戦うことになる。
 ピラミッドの戦いではオスマン帝国のマムルーク騎兵を方陣にて撃退し、勝利に貢献。
 その後もオスマン帝国の有力者ムラード・ベイを追討し、
 また現地に公正な統治を敷いた事から「正義のスルタン」と現地民に賞賛されたとされる。

 やがてイタリア戦線に転任し、再びナポレオンの指揮下で戦うこととなる。
 マレンゴの戦いでは、フランス軍は数で勝るオーストリア軍に追いつめられており、
 敵将メラスも勝利を確信するほど大勢は決していたという。

 別働隊を率いていたドゼーは、ナポレオンの命令を受けてマレンゴへと向かい、決死の歩兵突撃を敢行。
 自身は突撃直後に銃弾に撃ち抜かれ落馬、戦死したが、
 ケレルマンがオーストリア軍の背後から行った騎兵突撃も重なり、奇跡の逆転勝利に至ったという。
(砲声を聞いて独断でマレンゴへと向かった、勝利の瞬間に撃ち抜かれた、などの伝説は事実ではないと見られている)

 ナポレオンの評価も高く、後年、最良の将軍としてドゼーの名を挙げ
「彼は高貴な野心と真の栄光のためにのみ生きていた」と人格についても賞賛している。
 ちなみに評価順位はドゼー、クレベール、ランヌ(いずれも戦死)であり、
 生きている人間を評価するに及んで、スーシェ、クローゼル、ジェラールを同率4位に挙げている。
(マッセナは晩年の失態を割り引かれ評価を落としているが、それがなければスーシェ以上ランヌ以下の位置づけになるという)
最終更新:2017年08月13日 08:08