ピエール・オージュロー

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ピエール・オージュロー
【性別】男性
【身長・体重】185cm・88kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力E 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
 ――セイバーでありながら、自身の宝具のウイルスを防げないランクである。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
磊々楽々:C
 精神面への干渉を無効化する精神防御。
 些事を受け止めきる気質でもあるため、カリスマの効果も併せ持つ。

処刑人:C
 悪を以て悪を絶つ、究極の裁断行為。
 属性「悪」に対するダメージが向上する。
 自身が行った行為の結果に附随するスキルなので、それほどランクは高くない。

傲岸者の善行:EX
 善行を行うことで、その印象が残りやすくなるユニークスキル。
 「悪いやつがたまにいいことをする」と相手の記憶に残りやすい。その現象を象徴するスキル。
 一時的な同盟締結に有利な補正が働くほか、生前関係を持たなかった英雄に限り、属性に関する補正を無視できる。
 オージュローは、兵士からの人気が高く、愛妻家の逸話でも知られるが、
 多くの略奪や武功を吹聴しすぎるといった負の逸話もまた知られ、ある者は彼を「自慢屋の強盗」と揶揄した。

【宝具】
『緑の地獄の断頭台(ラ・モール・オプレッション)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
 フリュクティドールのクーデターにおける王党派議員の追放と、
 追放された王党派議員が現地の風土病でほとんど病死した「渇いたギロチン」の逸話の具現。
 刀身を真の形状である、風土病を媒介する無数の蚊を模した魔力エネルギーに分裂させ、敵軍に対して雨のように振り下ろす。
 真名解放によって感染能力は強くなり、サーヴァントに対しても感染は可能となる。
 (蚊の“刺し数”によって感染する魔力ウイルス量には差異が発生する)。

【Weapon】
『渇いた風土の断罪剣(カイエンヌ・オプレッション)』
 『緑の地獄の断頭台』の刀剣形態。
 聖杯戦争に召喚されるにあたり、処刑人の剣としての形状を得た。
 刀身には風土病を引き起こすウイルスが概念として宿っており、魔力的抵抗力を持たない者は刀身に近づくだけで感染、
 高熱や吐血などの症状に冒されて病死することとなる。
 史実における流刑地での風土病は“黄熱”である可能性が高いが、
 この宝具に宿る風土病は半ば概念に近いものとなっており、魔術に依らない医療法での治癒は不可能。

『シャルルヴィルマスケット』

【解説】
 ナポレオンに仕えた元帥の一人。
 パリの煉瓦工の家系に生まれ、母がドイツ人であったためにドイツ語にも堪能であったという。
 剣の腕こそ立ったが性格は粗暴であり、軍に入隊して名を馳せつつも上官を殺してしまったためにスイスへ逃亡。
 それからロシア→プロイセンと軍を転々としつつもどちらの軍からも脱走。
 ドレスデンへの下野を経てナポリやポルトガルにもいたが、フランス革命に呼応して漸く帰国。
 革命軍に加わると瞬く間に師団長となり、イタリア遠征時にナポレオンの指揮下で武功を挙げる。
 その後フリュクティドールのクーデターを起こして王党派を一掃し、ナポレオンの皇帝即位時には最初の元帥の一人となった。
 元帥としては大陸軍第7軍団を指揮し、オーストリア戦線、イエナ会戦などで活躍。
 アイラウ会戦で自身の軍に大損害を受けて以降は、半島戦争などの諸戦争でも大した武功を挙げられず衰退。
 ロシア遠征以後ナポレオンから距離を取るが、ナポレオンの皇帝復帰後に再度忠誠を誓う。
 だが、彼の面の皮の厚さと、面会の際の傲岸さに嫌気が指したナポレオンから、痛罵を喰らい見放された。
 彼はその翌年に死去している。

 最初の妻ガブリエルとはナポリで出逢い駆け落ち。
 ポルトガルで彼が捕縛された際には釈放手続きとフランスへの帰国を助けた賢夫人であったが、病弱でもあった。
 ガブリエルは1806年に夫の留守中に病死したが、夫婦仲は非常に良好であったという。
最終更新:2017年08月13日 08:17