ラジャ・ビル

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ラジャ・ビル
【性別】女性
【身長・体重】164cm・54kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

迎撃:B
 攻撃してきた敵を迎え撃つ技術。
 こちらへの攻撃動作に移った敵に反応して攻撃する場合、魔力消費が大幅に減少する。

【宝具】
『パタニの港に吉祥あれ(スリ・ネガラ&スリ・パタニ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:30人
 アーチャーの両肩に装備された2門の巨大な真鍮製の大砲。魔力塊による砲撃を行う。
 対軍宝具としてはそこまで大規模な破壊力はないが、その分連射性に優れ、中距離の戦闘ではなかなかの力を発揮する。
 『迎撃』スキルによる消費軽減はこの宝具に対しても有効であり、弾幕の大盤振る舞いによるカウンター攻撃が非常に強力。

 自身の治世ではなく後を継いだ妹の代で戦果を上げた逸話により、この宝具はアーチャーが死亡しても消滅せず、マスターに受け継がれる。
 アーチャーとの契約と魔力パスはそのまま砲に引き継がれ、この宝具を聖杯戦争の間マスターの武装として運用することができる。
 引き継いだ後も『迎撃』のスキルは有効となる。

【Weapon】
『マハレラ』
 2門の大砲とともに作られた小型砲。腰に装備したショットガンのような火器として顕現しており、接近戦で使用される。

【解説】
マレー半島、現在のタイに位置したパタニ王国。その17世紀頃の女王。ラジャ・ビルとは「青の女王」の意。
当時パタニ王国はアユタヤ王朝と貿易ライバルであり、立場も弱かった。
そんな情勢もありアユタヤ軍襲撃の噂が絶えなかったため、
当時女王だったラジャ・ビルは防衛のためにスリ・ネガラとスリ・パタニという2門の大砲と、マハレラという小型砲を作らせた。
砲を制作したのは当時の高官トク・カヤン(林道乾)と言われている。
結局ラジャ・ビルの代でアユタヤ朝の侵略はなかったが、
自身に跡継ぎがいないため王位を継がせた妹ラジャ・ウング(紫の女王)の代でアユタヤ軍が襲来。
港の防衛を突破され王宮前に迫られるも、この大砲の活躍により撃退できたという。
2門の大砲は現在はバンコクの防衛省庁舎前に飾られている。
スリ・パタニのほうは現在のタイのパッターニー県の県章にも描かれている。

ハイビスカスの似合う美しき女傑。だがそのシルエットはだいたいガ◯キャノン。神秘は濃くないがカウンターの破壊力はあなどれない。
死んでもなおマスターを守るが、国の守護たる砲を託されるには、相応の信頼関係が必要となるだろう。
ちなみにパタニ王国は今はタイの一部となっているが、パタニ王国はもともとイスラムの国ということもあってか
現在も独立運動の軋轢が続いている。聖杯に託す望みもおそらくこっち方面になりそうなので、実際のところかなりデリケート。
最終更新:2017年11月05日 17:35