スチェンカ・ラージン

【元ネタ】史実・民間伝承・ロシア民謡
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】スチェンカ・ラージン
【性別】男性
【身長・体重】175cm・66kg
【属性】混沌・中立
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具D+
【クラス別スキル】
騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【固有スキル】
嵐の航海者:C
 船と認識されるものを駆る才能。
 集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。

反骨の相:A
 圧政への抵抗としてツァーリに叛逆し、多くの貴族・役人を殺してきたことから。
 相手が保有するカリスマや魅了などの人を誑かすスキルを無効化する。

カスピ海の老人:D
 巡礼の旅において、多くの者を殺した罪により神から与えられた呪い。
 ライダーの心臓に蛇がまとわり付き、気まぐれ血を吸う。ライダーの周囲には鳥が飛び交い、お構いなしに肉をついばむ。
 戦闘が10ターン以上経過すると、筋力・耐久・敏腕がワンランクダウンする。

ヴォルガ川の不死者:E-
 ペルシャ娘を殺した事の罪により、神から与えられた呪い。
 実状は永久に体が腐らないだけの呪いである。
 使用すると筋力、耐久、敏腕がワンランクだけ向上する。

【宝具】
『川中の島々の影から(スチェンカ・ラージン)』
ランク:D~C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
彼自身を歌った民謡にて、彼が乗っていたという丸木舟とその逸話の再現。
ライダーによって丸木舟から落とされ、川底に沈められた者は無数に飛び交う三日月斧の刃によって全身を切り刻まれる。
相手が若い女性であった場合には、ワンランク威力が上昇する。

【解説】
スチェンカ・ラージンは17世紀ロシアのドン川流域に居たコサックの棟梁であり、ロシアの英雄。
彼は巡礼の旅を目的に故郷を離れたが、その後にヴォルガ川で名を轟かせる大盗賊となる。彼は川を下る富豪らの商船や異教徒の船を中心にして襲い、その旅において多くの貧者や、コサックらの人望を得るに至った。
ヴォルガ川を下り、カスピ海に出たラージンはペルシアの街々を襲い、多くの者を殺し、多くの物を奪った。民謡である「スチェンカ・ラージン」はおそらく、この時のことを歌ったものであるとされる。
ラージンは最終的にモスクワにいるロシアの皇帝に対して反乱を行う。彼の理想は、コサックの伝統ともいえる「全人民が平等であるヘーチマン国家」をロシア全土で樹立する事だった。
しかし最終的に彼は敗北し、モスクワにて処刑された。だが民衆の心の中にはいつまでも残り続け、現代に至るまで数多くの彼についての民間伝承が語り継がれている。
その一つが「スチェンカ・ラージンの不死者伝説」である。
「ラージンは多くの者を殺した罰により、腐らぬ屍としていつまでも、どこかで生かされ続けている。その体は鳥についばまれ、蛇が心臓にまとわりついているが、それでも彼は生きている。
 ルーシ(ロシア)に罪が増え、神の御使いがラージンの罪を忘れてくださった時に、その呪いは解けるだろう。その時、ラージンは再び復讐と破壊を全ルーシに与えるだろう。」
最終更新:2017年11月05日 17:42