【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ジェロニモ・サンチェス・デ・カランザ
【性別】男性
【身長・体重】177cm・72kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A++ 魔力C 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
デストレーサ:EX
自身を源流とする、近世西欧で最強とも評されたスペイン式フェンシング。
数学、幾何学を根底として解剖学、医学、天文学、音楽、神学、哲学等々、様々な学問と複雑に関連する武術。
習得難易度は最高クラスで、ランクがA未満の場合、理屈倒れとなり、かえって弱体化する。
円の歩法:A+++
左右斜めの動きを織り交ぜる事で相手の攻撃手段を限定し、読みやすく防ぎやすいものとする歩法。
ランクがA未満の場合、理屈倒れとなり、かえって弱体化する。
現代フェンシングや、その祖となったフランス式フェンシングは直線的な歩法や低く構える事での俊敏性を特徴とする(これはイタリア式とも共通する)が、
スペイン式は、円を描くように足を運ぶ事で対戦相手との仰角を維持し、敵の企図を限定する点に特色がある。
無窮の武練:A+
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
天賦の叡智:A
並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。
肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、A~Bランクの習熟度で発揮可能。
【宝具】
『万学万法、一剣に帰す(フィロソフィア・デ・ラス・アルマス)』
ランク:A 種別:対人奥義 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
何らかの判定に剣術スキルを用いる際、
自身の持つあらゆるスキル(固有スキルに分類されない専業スキル含む)のランクと剣術スキルのランクを数値に換算し、
足し合わせた数値を剣術スキルのランクに代入して判定を行うことが出来る。
多芸多才の人物であるカランザがこの宝具を用いる事で、その剣術は入神の域に至り、
およそ剣術でこなせる物事であれば、それがどれだけ非現実的なものであろうと実現可能となる。
【Weapon】
『レイピア』
【解説】
16世紀のスペインの剣豪、騎士、哲学者。
最強と謳われた『デストレーサ(スペイン式フェンシング)』の祖。
西欧の剣術史の中で最も影響力のある剣豪の一人。
スペインのセビリアで生まれ、サラマンカの大学で諸学を学んだ後、
メディナ・シドーニア公爵のアロンソ・ペレス・デ・グスマンの指揮下に入り、アルガルヴェの反乱の鎮圧に参加。
キリスト騎士団の指揮官にも任命されている。
その後、マドリッドで裁判官として働き、やがて栄転してホンジュラスの総督を務めた。
ホンジュラスでは汚職を告発する一方、プエルト・コルテスの近くに上陸したフランスの海賊(私掠船)を撃退するなど
政戦両面で功績を挙げた。
尤もカランザの名声を決定づけたのはスペイン式フェンシング『デストレーサ』の流祖であるという点にあろう。
グスマンの下にいた頃、カランザは彼の後援によって科学、幾何学を根底に置いた剣術書『哲学の武器(Pshilosophia de las armas)』を著した。
これは西洋剣術を力を主体とするものではなく技と速さを主体とするものへと変える流れを決定づけた大著であった。
後にカランザ流の剣術は『デストレーサ』と呼ばれるようになり“最強”の二つ名で西欧を震撼させた。
これはカランザの徒弟ルイス・パチェコ・デ・ナルバエズの努力も去ることながら、
流祖であるカランザの剣術理論が如何に卓越していたかを物語るものだろう。
一方で、その剣術理論は諸学と複雑に連携する分、難解を極め、理屈倒れの剣者も多数生まれた。
『デストレーサ』自体も後継者達の手によってますます複雑化が進み、
かえって先人の打ち立てた体系を不合理化したものへと変貌する。
結果、世界の剣術の潮流は合理的かつ習得が容易なイタリア式、フランス式フェンシングへと移行し、
スペイン式フェンシングは忘れ去られていった。
最終更新:2017年11月29日 12:08