郭淮 伯済

【元ネタ】三国志 三国志演義
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】郭淮 伯済
【性別】男性
【身長・体重】165cm・52kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
人間観察:B++
 人々を観察し、理解する技術。
 ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、これを忘れない記憶力が重要とされる。
 宝具によって効力を強化することで、擬似的な未来視も可能となる。

軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

窮地の智慧:C
 危機的な局面に於いて優先的に幸運を呼び込む能力。
 夏侯淵戦死後の対処や、曹丕の咎めに対する弁明、第四次北伐での糧食確保など、その方略は危機的状況で真価を発揮してきた。

【宝具】
『宜為将(さだめのかたな)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 太原にいたころに手に入れた一振りの刀。
 銘は「宜為将」(将軍になるだろう、の意)とあり、郭淮はその通りに将軍になることが出来た。
 戦闘時、所有者の幸運を1ランクアップさせ、Cランク相当のカリスマを与える。
 また、危機的状況に立たされた際、この宝具を破棄する事で窮地を脱する事が出来る。

『神慮明察(めいさつ、かみのごとし)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 対象が関わる情報を把握する事で人間観察の精度を向上させ、戦闘時、非戦闘時を問わず相手の行動を予測する。
 それが一見関係のない情報であろうとも、対象が関係する情報であれば、予測の精度は上がっていく。
 戦闘のみならず、戦術、戦略にも益するところが多い宝具。
 ある時、郭淮は来降した羌族の身辺を調べ、僅かな挙動から行き届いた質問を行い「神の如き明察」と人々の心を掴んだ。
 また、諸葛亮率いる蜀軍には何度も煮え湯を飲まされたが、第五次北伐に際しては諸葛亮の狙いを完璧に読みきり、その企図を尽く阻んだという。

【解説】
 三国時代の魏の武将、政治家。字は伯済。并州の人。
 漢中の戦いの際、司令官である夏侯淵の戦死後、張コウを司令官に推して混乱を鎮めた事で頭角を現す。
 この柔軟な対応が曹操に気に入られ、続く曹丕の代では皇族の名将・曹真の配下に加えられた。

 曹丕が帝位についた際には、祝賀に向かう途上で病にかかり、祝宴に遅れてしまうという失態を犯す。
 しかし、曹丕の咎めに当意即妙の答えを返したことで気に入られ、仮だが雍州刺史を拝命した。
 現地では敵対的な羌族の反乱を鎮める一方、穏健派を取り込んで心を掴むという功績を挙げ、正式な雍州刺史に任命されている。

 諸葛亮の北伐軍との戦いでは、あまり良い戦績を残すことは出来なかった。
 第一次北伐でこそ高翔を破る功績を挙げたが、第三次北伐では敗北して武都・陰平を奪われ、魏延が単独で軍を率いてきた際にも敗北している。

 第四次北伐でも諸葛亮に敗北しているが、一方で窮乏した糧食を羌族の支援によって賄うという大功を挙げている。
 この戦いの司令官である司馬懿は諸葛亮とあまり相性が良くなかったようで、
 郭淮の働きと長雨による蜀軍の兵站の途絶が無ければ勝敗は分からなかっただけに、その功績は大きかった。

 さらに第五次北伐では、これまでの経験を生かして諸葛亮の企図を尽く読み切り、敵の攻撃を阻み続けた。
 司馬懿が防衛に徹して持久戦の構えを続けられたのも、郭淮の働きが大と言えよう。

 宿敵・諸葛亮の没後も対蜀戦線の第一線を担当し、姜維の軍勢を阻み続け、征西将軍・都督雍涼州諸軍事にまで出世する。
 この官職は対蜀軍戦線の総司令官である事を意味し、郭淮が高い評価を受けていた事が伺えよう。
 陳寿は史書の中で「郭淮は方略(計略)に精通し、秦・雍州において名声を流した」と評している。

 三国志演義では槍や弓矢を使う。
 蜀の姜維と結んでいた迷当大王率いる羌族の軍勢を先んじて破り、これを従えて自身の軍勢を紛れ込ませ、蜀軍を奇襲。
 思わぬ裏切りに混乱する蜀軍を追い詰めるが、姜維に放った矢を射返され戦死した。
最終更新:2017年12月07日 11:06