フニペロ・セラ

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】フニペロ・セラ
【性別】男性
【身長・体重】173cm・80kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷E 魔力C 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:E-
 凶暴化する事で能力をアップさせるスキルだが、
 フニペロ・セラは理性を残しているのでその恩恵をほとんど受けていない。
 しかし、筋力と耐久が“痛みを知らない”状態となっている。

【固有スキル】
コンキスタドール:A
 スペイン語で「征服者」を意味する。
 大航海時代、航海の果てに未開地を征服した者のスキル。未開の地への侵攻、支配、略奪、奴隷化などの手際を示す。

拷問技術:A
 卓越した拷問技術。
 拷問器具を使ったダメージにプラス補正がかかる。

狂信:A
 特定の何かを周囲の理解を超える程に信仰することで、通常ではありえぬ精神力を身につける。
 トラウマなどもすぐに克服し、精神操作系の魔術などに強い耐性を得る。

カリスマ:D
 支配階級としての威圧を示す。
 非白人種、非キリスト教徒に対しては伝承補佐により1ランクアップ。

聖人:C
 聖人として認定された者であることを表す。
 聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に
"秘蹟の効果上昇"、"HP自動回復"、"カリスマを1ランクアップ"、"聖骸布の作成が可能"から、ひとつ選択される。

【宝具】
『服従か、死か(ミッション・インディアン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人
 非白人を従属させる革の鞭。
 攻撃対象が白人ではない時、鞭打った相手に隷属の刻印を刻み込む。
 隷属の刻印を刻み込まれた者は、キリスト教に由来しない神秘を扱えなくなり、
 さらにフニペロ・セラの命令に逆らった時、最大HPが大きく減少するようになる。

【解説】
 スペインのフランシスコ会修道士であり、アルタ・カリフォルニアで一連の伝道所を造ったコンキスタドール。
 インディアンに対する残酷な行いで知られるが、2015年に聖人に加えられている。

 学業優秀かつ熱烈なカトリック信仰の持ち主だったという。
 やがて北米、中米を旅する伝道師となり、多くの伝道所を設立した。
 一方で、セラは武装したスペイン軍隊と共にインディアンたちの平和な村々を襲い、
 酋長や呪い師を「異端者」として真っ先に捕え、拷問を加えて脅迫し、火炙りにしてこれを殺した。
 そしてインディアン達を老若問わず奴隷に仕立て上げ、強制的にカトリックへと改宗させ、逆らう者は皆殺しにした。

 カルフォルニアの宗教的支配者として君臨して僅か三年で、カルフォルニアのインディアンは3分の1から4分の1を死に至らしめた。
 これは彼の支配が如何に暴力的なものであったかを示す最も分かりやすい例と言えるだろう。
 さらに洗礼するインディアンの数を維持するために、死者を上回る数だけのインディアンたちを伝道エリアに追い込み、
 伝道所はさながらインディアンの人口レベルを保つための「死のるつぼ」と化したという。
 伝道所の軍司令官ですら奴隷となったインディアンの待遇の劣悪さを認めていたが、セラは決して待遇を改めなかった。
 また、彼のインディアン奴隷化の手法は後のアメリカに受け継がれ、長きに渡りインディアンに苦渋を強いる事となる。

 その残忍さから後世では「最後のコンキスタドール」と評される外道ではあるが、
 カトリックにおいては“カトリックの布教に尽力した素晴らしい人物”として礼賛されている。
 ローマ教会は1980年代にセラの残虐行為の詳細を記した本が発表されてもセラを列福し、2015年には聖人に認定された。
 また、アメリカ合衆国議会議事堂の国立彫像ホール・コレクションにセラの銅像が寄贈されている。
 アメリカにおいて、カトリックにおいて、彼の残虐行為は今なお賞賛されるべきもの、ということなのかもしれない。
最終更新:2020年03月22日 21:03