フランソワ一世

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】フランソワ一世
【性別】男性
【身長・体重】200cm・105kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力B+ 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 十六世紀前半、ヴェネツィア大使が本国に宛てた報告に曰く
「フランス王(フランソワ1世)ほど自国民に忠実に服従されている君主は世界のどこにもいない」

勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
 後世フランス史上で最も勇敢な君主と評される。
 また、ヘンリー八世をレスリングで破った手腕も加味されている。

芸術審美:C
 芸術作品、美術品への執着心。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、
 高い確率で真名を看破することができる。

【宝具】
『我は育み、我は滅ぼす(ヌトリスコ・エト・エクスティングオ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:5~50 最大捕捉:300人
 フランソワ1世の紋章である火の精霊『サラマンダー』と
 そのモットー『Nutrico et extinguo(我は育み、我は滅ぼす)』が砲身に彫り込まれていたという大砲。
『金襴の陣』でサラマンダー(ドラゴンとも)が姿を現した逸話から、
 魔力を込める事で炎を凝集させた人工霊(サラマンダー)を形成、発射する宝具として昇華された。
 人工霊は使い魔として使役できる一方、焼夷弾、照明弾、発煙弾など多種多様な砲弾としても使用可能。

【weapon】
『フランソワ1世の剣』
 フランス美術館に現存する、フランソワ1世の愛剣。

【解説】
 騎士王(le Roi-Chevalier)等の異名を取ったヴァロワ朝第9代のフランス王。
 フランス・ルネサンス期を代表する王とされ、ダ・ヴィンチなどルネサンスを代表する芸術家を支えたパトロンとしても著名。
 ノストラダムスの予言とも関連があり、恐怖の大王が蘇らせるアンゴルモアの大王とは彼であると読み解く説が一般的。

 勇猛果敢な王として知られ、多くの戦いで先陣を切る巨漢の戦士だった。
 マリニャーノの戦いではその勇気が功を奏し、無敵を謳われたスイス傭兵を打ち破る事に成功している。
 加えて陽気な性格の持ち主であり、臣民に絶大な人気を誇ったという。
 一方で母や妻の要望を受けての身びいき人事の為に戦に敗れることもしばしばあり、ブルボン家の離反も招いている。

 数ある欠点を差し引いても英主と言える人物ではあったが、ライバルであるスペイン王カルロス1世(カール5世)は彼を上回る英傑であった。
 ローマ皇帝選挙でカルロス1世が選ばれカール5世となったたのを皮切りに、フランソワ1世は度々彼の後塵を拝するようになる。
 時には反復常ならぬイングランド王ヘンリー8世やローマ教皇と手を結び、
 時にはドイツのプロテスタントを支援し、時には異教徒であるオスマン帝国のスレイマン1世と密約を交わし、と
 あらゆる手管を用いてカール5世に対抗するも、劣勢を覆す事はできなかった。
 一方で、激闘の末にカール5世も消耗させており、その野心を挫いてフランス王国の危機を脱することには成功している。

 一方で、フランソワ1世は内政でも大きな功績を残している。
 特に絶対王政と呼ばれる統治形態の道筋を切り開いたのは彼の手腕に依るところが大きい。
 国家教会主義(ガリカニスム)の確立、弱体化した貴族の従属化、税収増を狙った行政改革により
 フランスは急速に中央集権化への道を進んでいくこととなる。

 また、行政改革による税収増は戦費の捻出のみならず芸術振興の助けともなった。
 レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ数多くの芸術家が存分に腕を振るい、フランスにルネサンスをもたらしたのも
 フランソワ1世の統治の恩恵と言えるだろう。
最終更新:2020年03月22日 21:03