【元ネタ】ハンガリーの民話
【CLASS】アサシン
【マスター】相良豹馬→六導玲霞
【真名】怪物王女
【性別】女性
【身長・体重】167cm・55kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A+ 耐久D 敏捷A++ 魔力D 幸運B 宝具D
【クラス別スキル】
気配遮断:D++
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
一撃必殺・初見殺しに特化し過ぎているため、初撃を躱されると、以降は隠密行動を一切行えない。
【固有スキル】
飢獣の論理:A
満たされることなき餓えに苛まれる怪物の思考。
狂化に等しい思考の単純化・固定化がもたらされるが、
パターンに則った行動実行時には、人の身では絶対に不可能な行動速度を実現可能。
恐慌の声:A
聞く者の精神を弱らせる声を響かせ、対象に精神攻撃を行う。
怪物化していない間は、同ランクの“
魅惑の美声”として機能する。
自己否定:B
能動的に行うわけではないが、怪物としての本性が表面化するごとに“もとに戻れなくなる”。
九十九人の若者を殺めながら自身はハッピーエンドを迎えた“罪”を押し付けられたスキル。
【宝具】
『自己封印・昼眠屍鬼(ブレイカー・ソルニャターグ)』
ランク:D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
拘束具同様にアサシンの総身を覆うガラスのドレス。
サーヴァントとしての彼女は、昼間の間は美しき王女としての姿が表面化する。
王女としてのアサシンは、サーヴァントとしての戦闘能力を完全に消失する。
夜の十二時に近づくごとにドレスに“闇”がしみ込んでゆき、“怪物”化してゆく。
『許されざる大団円(アンフォーギヴェン・プリンセス)』
ランク:D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
彼女が登場し、ハッピーエンドを迎える物語の矛盾が具現化した宝具。
アサシンが人を殺めるごとに、「ハッピーエンドを迎えた自身」との乖離を発生させる。
スキル“自己否定”の延長線上にある宝具なので、宝具としての神秘は薄いが、
その“自己否定”が進行するごとに、怪物としての醜悪さ、悍ましさは増してゆく。
【Weapon】
『徒手空拳』
何も装備をしていないにも関わらず、万全の装備を与えられた兵士の五体を瞬時に引き裂くほどの膂力を誇る。
【解説】
ハンガリーの民話に収録されている「怪物王女」に登場する、とある国の名も知れぬ王女。
輝くほどとも言われた美貌の持ち主であったが、別の国の同様に美しい王子が魔女によって怪物に変えられ、
怪物王子が王女の国に来た際に、王女は呪いを受けて、生ける屍へと変貌した。
王女はガラスの棺に納められて教会の祭壇に運ばれ、聖職者らは解呪の祈りを捧げ続けた。
父王は諸国の若者に、解呪の達成者に王女を妻に娶らせると布告し、多くの若者がそれに志願。
毎晩一人ずつ、若者たちは兵士として寝ずの番をしたが、十二時の鐘が鳴ると王女が起き出し、兵士の五体をバラバラに引き裂いて殺し続けた。
九十九人がなすすべなく肉塊となったころ、別の国の貧しい三兄弟が、老隠者からの助言を受けて東に進み、怪物王女と、王の布告の情報を知る。
三兄弟の末の弟が最初に名乗りを挙げ、百人目の兵士となった。
内心ではビクついていた末の弟は、街であった不思議な物乞いからの
「十二時が近づいたら王女が出てくる棺の右側と逆の左側に回り込んで出てくるのを待ち、出て行ったらすぐに棺に入る」
「王女は戻ってくると、美しい声で棺を開けるようせがむが、一時の鐘が鳴るまで一切返答しない」
王女は物乞いの予言通りに教会中を破壊し、末の弟を美辞麗句で誘惑したが、末の弟は言われた通りに一時の鐘が鳴るまで棺でじっと黙っていた。
一時を迎えると王女は勝機を取り戻してもとの美しい女性へと戻り、朝を迎えると二人は結ばれた。
(ちなみに、後日談で二人の兄も王族の女性を娶ったことと、老隠者にこの大事を成したことを報告することが語られる)。
最終更新:2020年03月22日 21:58