【元ネタ】史実(英国)
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ウォルター・ローリー
【性別】男性
【身長・体重】183cm・78kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力E 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:E
魔術に対する守り。無効化はできず、ダメージ数値を多少削減する。
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
【保有スキル】
嵐の航海者:B
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、
軍略、
カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
扇動:C
大衆・市民を導く言葉と身振りの習得。
個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。
出演続行:EX
死亡が確定した後にのみ有効となるスキル。
“死に際の演説”が終るまで彼は消滅せず、語りたいだけ語る事ができる。
演説とその演出以外には何の行動もとる事ができず、
演出としての“間”以外で言葉が途切れたならその時点で消滅する。
紳士的な愛:C
外套を脱いで道のぬかるみを覆い女王を渡らせた、との創作逸話。
彼の場合、女性のみを対象とした
守護騎士スキルとして機能する。
【宝具】
『全地に響く英名の音(ティミアス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
金糸に彩られた角笛。
彼の最期の演説と、彼の寓意である若者が手にした角笛の融合宝具。
吹き鳴らされたこの角笛の残響が残る間のみ、彼は統一言語を扱う事ができる。
【Weapon】
『運命』
最後のギアナ遠征を共にした、621トンの帆船。
【解説】
英王エリザベス一世の寵臣ウォルター・ローリー。
軍事、文筆、演説等多方面に高い能力を発揮したが、ジェイムズ時代に処刑された。
1581年にローリーはエリザベスと会い、その魅力に女王は参ってしまったという。
彼は女王庇護のもと出世を重ね、様々な地位や利権を手にし、近衛隊長にまで登った。
1592年には141000ポンドの値のある『神の母』号を含む生涯最大の私掠成果をあげる。
だが同年、女王付侍女エリザベス・スロックモートンと秘密結婚し女王の怒りを買う。
結婚で怒りを買った寵臣は何人かいたが、秘密にした彼はロンドン塔に放り込まれた。
彼は徹底したスペイン嫌いで、対スペインの軍事能力を買われてもいたため
港町カディス襲撃の指揮を任され、ジャージー島の統治者にも任命されている。
議会活動での演説は水際だったもので、またしばしば反権力の傾向も見られ、
カトリックへの国教会日曜礼拝出席強制に対しては面白おかしく反論して見せた。
ジェイムズ王の即位後、陰謀事件への連座として死刑判決を受けてしまう。
しかし未執行のままロンドン塔に十三年入れられ、この間に多くの著作をものした。
ギアナの黄金を獲りに行く、との主張にジェイムズが乗って彼はロンドン塔を出る。
しかしこの遠征で、現地のスペイン村を襲わない約束を破ったため斬首が決まった。
死刑確実の現実を本人は今一分かっておらず、逃亡せず帰国し、そして連行される。
彼は処刑前の最後のスピーチを許され、この時、実に見事な演出能力を発揮する。
それは徹底して利益と復讐を図りながら、聞く者には善意と自省に溢れて思われた。
己に不利益な者達を極悪人に仕立て上げ、また王への反抗心を織り込んでもいた。
彼が為した他の全てにも増してこの“死の演出”が後世への影響において最大である、
チャールズ一世を断頭台に追いやったのはローリーの幽霊だ、との逸話さえ語られる。
『妖精の女王』には彼の寓意である若者ティミアス(『名誉ある者』)が登場する。
名馬スプマドールを能く御し得るのは、主であるアーサー王子と彼だけであった。
彼の角笛は、人ばかりか魔術や無生物さえも震えあがらせ、その力を失わせてしまう。
全地に響き渡り、世界の果てまでも及ぶ『神の言葉』を表すものだとされる。
最終更新:2020年03月23日 22:17