韓非子

【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】韓非
【性別】男性
【身長・体重】172cm・64kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】
一意専心 :A
 一つの物事に没頭し、超人的な集中力を見せる。
 韓非の場合、著作について効果を発揮する。

出藍の誉れ:A
 師の教えに自らの考えを加えて昇華した事で得たスキル。
 師匠のスキルを1つ選び、1ランク上昇させた状態で扱うことが出来る。

【宝具】
『矛無不陥(わがほこ、とおさざるなきなり)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
『韓非子』の一篇「難」に基づく故事成語『矛盾』の『矛』が昇華された宝具。
 不壊、無敵などの概念を持たない守りを貫通し、並の英霊であれば即死する数値の固定ダメージを与える。
 しかし、一度でも防がれると、論理矛盾により、この宝具は自壊してしまう。
 欠点があるとは言え優れた宝具ではあるが、
 韓非子は自身の戦闘技術の拙さと、儒者を非難する為の例え話が昇華された宝具である事から、好んでは用いない。
 ――ちなみにシールダークラスだと盾が宝具となる。

『韓非子(かんぴし)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 法と術の併用によって君権を強化することが国を定める道である、と問いた書物。
 宝具として昇華された事で、持ち主の主の命令を大幅に強化する力を得た。
 聖杯戦争においては、マスターの命令が通常の令呪相当の効果を発揮する、令呪の効力が大幅に強化される、といった効果がある。
 ただし、万人に明らかにされた法(ルール)の下で運用しない限り効果を発揮しない。

【解説】
 中国戦国時代の思想家。
 荀子や申不害の政治思想を昇華させ、『韓非子』を著した人物であり、法家の代表的な存在として扱われる。

 出身は韓の公子で、後に秦の宰相となる李斯とともに荀子に学んだとされるが、異説もある。
 重度の吃音の持ち主ではあったが、文才によってそれを補った。
 その後、大国秦の脅威に晒される韓の為に度々建言するも容れられず、
 鬱々とした日々を過ごす中で、 自らの思想を『韓非子』に著したという。

 その思想は皮肉にも敵国の指導者である秦王(始皇帝)に評価され、
 韓非が秦への使者に選ばれた時には韓からの引き抜きも考えていたという。
 しかし、かつての同門であり秦の宰相となっていた李斯は、韓非の才覚が自らの地位を脅かすのを恐れて讒言し、
 結果、韓非は牢に繋がれ毒殺された。

 その著書『韓非子』は厳格な法治主義の施行と君権の強化こそが政治の基礎であると説き、
 法家の代表的な書物の一つとして扱われる。
 一方で、現存する『韓非子』の内容には韓非の著述だけでなく、後学のものも含まれているという。
最終更新:2020年03月23日 22:34