【元ネタ】史実
【CLASS】ルーラー
【マスター】-
【真名】グル・グラント・サーヒブ
【性別】-
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力- 耐久E 敏捷- 魔力A 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:EX
高い抗魔力を発揮するが、魔術を逸らして(かわして)いるだけなので、
広範囲魔術攻撃の場合、助かるのはルーラーだけである。
真名看破:-
書物であるため真名看破スキルは使用不能。
神明裁決:-
宝具と引き換えにこのスキルは消失している。
【固有スキル】
無我:A+
自我・精神を持たないため、あらゆる精神干渉を無条件で無効化する。
カリスマ:B
シク教徒を率いるグルとして扱われるルーラーは、
器物でありながら一国の指導者にも匹敵するカリスマを持つ。
ただし、そのカリスマは相手に畏敬の念を持たせる、という効果しか発揮し得ない。
グルの恩寵:A
シク教の最終目標――輪廻転生の末の神との合一『ムクティ』へと導く詩歌。
神との合一は現世からの消失を意味し、事実上の即死効果として機能する。
この効果は、対象の善性と輪廻転生への信仰心が強ければ強いほどに成功率が上昇する。
「歴代のグルが具現化した者」とさえされる聖典であるため、
このスキルを発動には所有者自身が本文を詠唱する必要がある。
【宝具】
『累代の聖言(グルバーニー・フカムナーマー)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:100人
一日に一度、所有者が『グル・グラント・サーヒブ』を無作為に開き、
そのページの内容を唱えることで発動する宝具。
開いたページの内容を強制力のある“神の命令”とし、それを耳にした対象の行動を縛り上げる。
さらに命令の遂行後、対象の魂の位階が上がり、スキル:グルの恩寵の即死効果を受けやすくなる。
なお、言葉を発した当人も“神の命令”に縛り上げられる。
また、ある程度の解釈は可能であるが、改変や曲解は許されない。
【解説】
シク教の中心的聖典であり、また最後の“生きている”グル(導師、指導者)としても扱われる1430ページの書物。
最大限の尊敬と名誉をもって遇せられるグルであるが故に、器物でありながら英霊として昇華されている。
『グル・グラント・サーヒブ』は
シク教徒の第五代グル(指導者)アルジャンが歴代グルの賛歌を編纂して作った書物『アーディ・グラント』に、
第十代グル・ゴービンドが前任のグル・テーグ・バハードゥルの詩歌を加えたものである。
この書物の特異性は、シク教の聖典であると同時に十一代目のグル、すなわち宗教的な指導者としても扱われているということである。
「グル・グラントはグルたちが具現化した者であると考えよ。神に逢いたいと望むものは、その賛美歌に神を見ることができる。」
第十代グル・ゴービンドがグル・グラント・サービフを後継者とした際に残したこの言葉により、
聖典であるグル・グラント・サービフは、宗教と道徳に関するすべての質問に答えるグルとしても扱われるのである。
この聖典の本文を完全な尊厳と見做され、改変することは如何なる理由があっても許されない。
また、グル・グラント・サービフの内容のみならず、書物そのものも崇拝対象となっており、
最大限の尊敬と名誉をもって遇せられ、タクト(玉座)と呼ばれる高座に置かれる。
なおグル(指導者)とはいっても書物であるため、
儀式の際には聖典を読誦し、祈祷を先導するグランティと呼ばれる者によって取り扱われるという。
【蛇足】
『本』の器物英霊。自我はなくマスターが取り扱うことで力を発揮する。
聖典が名目上だけとはいえ指導者でもあるなんて、凄い宗教もあったもんだ。
最終更新:2020年03月25日 21:37