滝沢馬琴

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】滝沢馬琴
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D+ 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
 正しい調教、調整が施されたものであれば万全に乗りこなせる。

【固有スキル】
エンチャント:B+
 概念付与。
 他者や他者の持つ大切な物品に、強力な機能を追加する。
 馬琴の場合、自身や自身が持つ物品も対象にできる。

黄金律:E
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 ほとんど原稿料のみで生計を営むことのできた日本で最初の著述家である。

【宝具】
『八剣伝(はっけんでん)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 馬琴の著作『里見八犬伝』に登場する八つの名刀、
 すなわち村雨丸、落葉、桐一文字、木天蓼丸、大月形、狙公、若鮎、鐵斫の八つの刀。
 ただし、一度に使用できるのは2つまでとなっている。

 『村雨丸(むらさめまる)』
  ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
  俗に「抜けば玉散る氷の刃」と謳われ、鞘から抜くと刀身に露が浮かぶ妖刀。
  斬撃の際、刀身を濡らす水分が氷の刃となり、斬撃の威力を向上させると共に冷気による追加ダメージを与える。
  また、魔性に由来する効力を退ける効果もある。

 『落葉(おちば)』
  ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
  雪篠の両刀の片割れ。人を斬ると秋でなくとも木の葉が落ちてきたという刀。
  斬撃時、刀身が超高速で振動し物体を切削する。その振動は地を伝わり樹木の葉を落とすこともある。

 『小篠(おさざ)』
  ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
  雪篠の両刀の片割れ。
 『落葉』とは対となる刀であり、如何なる場合でも同じ場所に引き合う特性を持つ。

 『桐一文字(きりいちもんじ)』
  ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
  村雨丸の使い手、犬塚信乃の用いる脇差。
  同名の短刀の概念も持っており、所有するだけで守り刀として対魔力を得る。

 『木天蓼丸(わたたびまる)』
  ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
  長尾家の重宝である短刀。村雨と同じく破邪の力を持ち、魔性に由来する効力を減衰させる。
  また、赤岩一角が目を治すのに必要とした物の一つであった事から、目に対するバッドステータスを治癒する効果も持っている。

 『大月形(おほつきがた)』
  ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
  里見家の重宝。結城落城の折に「小月形」と共に持ち出したものであり、
  所有者の逃走判定に有利な補正を与える効果がある。

 『狙公(さるひき)』
  ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 「退蛇之神刀」の銘を持つ神刀。
  持たずとも、刀自体が自立した意思を持って担い手を守る。また、蛇を相手取る場合、追加ダメージを課す。

 『若鮎(わかあゆ)』
  ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
  細河政元から犬江親兵衛仁に授けられた名刀。
  後に返却された事から、所有者の手元から離れようと舞い戻る特性を得ている。

 『鐵斫(くろがねぎり)』
  ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
  塗れば鉄をも切れるという「人魚膏油」が塗られた刀。
  金属類に由来する装甲、防御効果を無効化する。

【解説】
 江戸時代の読本作者。
 本名は滝沢興邦、筆名は曲亭馬琴で、滝沢馬琴とは明治以後に広まった俗称。
 セイバークラスで召喚されたのは馬庭念流の門人であった為で、それなりの近接戦闘技能を有する。

 滝沢家はその祖を最上義光の家臣に遡る武家であったが、
 馬琴は渡り奉公を転々として無頼な生活を送った。
 その後、浮世絵師兼戯作者であった山東京伝に弟子入り。武家を捨てて商人にもなっている。

 やがて馬琴は読本の流行をもたらすほどの戯作者となり、
 その名声は代表作『南総里見八犬伝』の著述に取り掛かる頃には頂点に達していた。
 一度は武家を捨てた身にも関わらず、武家としての滝沢家の再興がなったのも、その名声に依るところが少なからずあった。

『南総里見八犬伝』の執筆中、眼病を患い、やがて失明。
 媳婦のお路の手を借りて口述筆記で『南総里見八犬伝』を完成させたが、
 お路に対して妻のお百が嫉妬し、家中には波風が絶えなかったという。

『南総里見八犬伝』の完成後も馬琴はお路の手を借りて『傾城水滸伝』や『近世説美少年録』の執筆を続けたが、
 その途上で病没し、これらの作品は未完に終わった。

 同時代屈指の浮世絵師、葛飾北斎とは親しい間柄で、
 小説の挿絵を任せることもしばしばであったが、北斎は馬琴の指示に従わない事が多く、良く衝突していた。
 一方で、馬琴は後々まで北斎の画力を認めていたという。
最終更新:2020年03月25日 21:39