ウラジーミル・コマロフ

「管制塔、こちらソユーズ1号。私は...帰還ってきたぞ...貴様らの...愚かさを伝えにな。」

「私は...炎だ...人類の可能性を灰燼に還せし...業火だ...」

【元ネタ】史実
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】ウラジーミル・ミハイロヴィチ・コマロフ
【性別】男性
【身長・体重】7.48m・約6,450 kg
【肌色】炭【髪色】炭【瞳色】炭
【外見・容姿】真っ赤な、巨大な鉄の外装を纏った男...だが、その姿は見えない。
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力:C+ 耐久:B+ 敏捷:C+++ 魔力:E 幸運:E 宝具: B+

【クラス別スキル】
復讐者:C
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。

忘却補正:D
人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
あの"紅き炎"を、祖国の愚行をアヴェンジャーは決して忘れない。

自己回復(魔力):E
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続け
る。魔力を微量ながら毎ターン回復する。

【固有スキル】
紅玉外装:B+
アヴェンジャーは反英雄としての外殻・外装を纏
う。
これは己の墓標...棺桶となったソユーズ1号と習合したが故の能力である。
紅き鉄の強度は極めて高く、意思疎通用ディスプレイやロケット砲を内蔵した強力な礼装。
宇宙空間での活動も可能である...可能であったのだ。
常時発動型のスキルであり、解除すれば...
現実には炭が残るのみ。

魔力放出(炎):B+++
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
アヴェンジャーの場合、常に己の身体から微弱な炎を放出しており、戦闘時に強力な火炎放射器、ロケットのブーストに使用する。
...この炎の性質上、星の開拓者を所有するサーヴァントに特攻を持つ(本人は極めて不本意だが)。

星の開拓者(偽):E
あらゆる難航・難行が、「不可能なまま」「もしかしたらあり得た出来事」になる...もしくは、実現可能となった出来事を「可能なまま」「実現不可能な出来事」にする。
100%を99%に、0%を1%に。
人類の可能性をあやふやに、曖昧にするスキル。



「オォ....見るがいい、我が祖国の愚行、"堕ちゆく紅き星を"!!」

【宝具】
『紅き、紅き星への帰還(クラースヌィ・ソユーズ・ズヴェズダー)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ: 300 最大捕捉:300
アヴェンジャーが身に纏う外装にして一種の固有結界。凄まじい熱と炎を発するこれは人類の"宇宙、星の開拓者たちへの期待"その反転存在とも言える。
魔力放出による突撃と内蔵兵器だけでも十分強力だが...
最も破壊力が高い攻撃は魔力放出の過剰駆動による飛翔、そして...
"墜落"の破壊力は対城宝具にも匹敵する。
代償に、外装は破壊される。

【解説】
ソビエト連邦の宇宙飛行士。モスクワ出身。15歳で初めて飛行機の操縦を経験し大学で航空学を専攻の後に空軍入り。空軍では戦闘機の技術者やテストパイロットとして従事していた(階級は大佐)が、1960年に最初に選ばれた宇宙飛行士たちの一人となり親友の間柄となるユーリイ・ガガーリンともこの時初めて同僚となる。

ソユーズ計画が始まりコマロフもガガーリンと共に計画に携わるが、開発時点から様々な問題点が指摘され現場からは計画の中止を具申する意見まで出たが、ロシア革命50周年の記念すべき年のメーデーでその偉業を世界に示したいソ連当局は半ば見切り発車の形で打ち上げを強行した。
1967年4月23日にコマロフが搭乗するソユーズ1号の打ち上げが行われたが、宇宙空間に入ると事前に指摘されていた欠陥が露呈しコマロフはたった一人でそれらのトラブルに対処しなければならなかった。管制室と当局の押し問答の末ソユーズ1号の大気圏再突入が決定したが、帰還カプセルのパラシュートが絡まって開かず地面に激突。機体は炎上し消火活動が行われたものの、コマロフは炭化した遺体が一部発見されただけだった。40歳没。

コマロフは世界で最初に宇宙事故の犠牲となったパイロットだった。
その遺灰は赤の広場のクレムリンの壁に埋葬された。
【人物像】
その性質上、会話は不可能だが、ディスプレイに文字を浮かべて意思疎通はできる。
聖杯にかける願いは「人類史の発展、宇宙機の事故の根絶」であったが...忘却している。
"人類の宇宙到達への礎になった"だけでもアヴェンジャー以外の霊基を持ちうるほどの格があるはずだが、それも忘却して、打ち上げを強行した祖国、犠牲を伴う発展を容認する者への憎悪に満ちている。
...彼を救えるものがいるとするならば...
"人類初の宇宙到達者"以外にはいないだろう。
最終更新:2020年03月26日 22:13