【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ラズィーヤ
【性別】女性
【身長・体重】161cm・49kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:E
理性もあり、高等な会話も可能。
恋愛感情を抱くことで宝具『狂恋の女帝』が発動し、暴走する危険が生じる。
【固有スキル】
皇帝特権:B+
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、
カリスマ、軍略、等。
窮地の智慧:B
危機的な局面に於いて優先的に幸運を呼び込む能力。
燎原の火:B+
女君主であることを理由に向けられた悪意、中傷、流言飛語、デマゴーグ、おぞましき囁きを、
バーサーカーとしてのラズィーヤは自身の力へと変えている。
対象とした集団の精神をたちまち弱体化させる他、強烈な精神攻撃としても機能する。
対象が男性の場合、恋愛感情や怒りなど、特定の感情を抱かせることも可能。
【宝具】
『狂恋の女帝(マジュヌーン・スルターナ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0、1 最大捕捉:2人
イサーミーの解釈によれば、ヤークートへの恋がラズィーヤを狂わせたという。その批判的な評価が宝具化したもの。
何者かに恋愛感情を抱いた時、恋愛対象の能力を大幅に向上させ、大将軍(アミール=ル・ウマラー)相当の武装を授ける。
また、自身の狂化のランクがEXランクにまで上昇し、恋愛対象以外の男性から敵意を抱かれやすくなる。
恋愛対象が死亡することで、この宝具の効果はキャンセルされる。
『男に勝れる証明を(マムルーク・スルターナ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
女性でありながらイスラム世界では異例のスルタンとなった逸話が宝具として昇華されたもの。
性別が女性である事を条件とする干渉を無効化し、
さらに支配や束縛といった属性・伝承を持つ干渉の効果も大幅に減衰させる。
【解説】
奴隷王朝の第5代の君主。女性でありながらスルタンとなった異例の人物。
「スルタナ・ラズィーヤは、優れた君主であった。
彼女は、聡明、公平、寛大であった。
彼女は、国を豊かにし、社会正義を行って民を安心させ、軍隊を指揮した。
しかし、男でなかったため、これらの美点は価値のないものとされた」との評が、彼女の人生を端的に表している。
父王イルトゥトゥミシュは、息子たちは後継者に足らぬと考え、
唯一、王器を有していた娘ラズィーヤを後継者に指名した。
イルトゥトゥミシュの死後、貴族らは王の遺命に逆らい、ラズィーヤの兄であるフィールーズ・シャーを王に立てたが
フィールーズ・シャーの暗愚に、その生母シャー・トゥルカーンの専横が加わり、国はたちまち乱れ始めた。
ラズィーヤはデリーの人々に「自身の有能」を証明する機会を与えてほしいと訴えて反乱を起こし、
フィールーズ・シャーを処刑して玉座を手にする。
しかし、ラズィーヤに味方した者の多くは意のままになる傀儡としての彼女を求めていたのであって、彼女の有能さを求めていたのではなかった。
それ故に、彼女が政治的、軍事的な才能を発揮するようになると、次第に疎んじるようになっていく。
また、女性でありながら男装し、顔を覆わず、男勝りな行動を取り、自ら軍を率いる様は、
当時のイスラム社会において白眼視されるものでもあり、悪意から来る中傷が国内貴族に広まっていった。
それでも彼女は父に認められた才幹が本物であったと証明し続け、王国全土を一時的にとは言え安定させることに成功する。
しかし、貴族たちに対抗するために非トルコ系の人間を高い地位に登用したことで、国内貴族の不満は爆発。
ついには自ら遠征軍を率いている途上で反乱を起こされるに至る。
反乱軍に捕らえられ、腹心ヤークートを失い、本土では新たに弟バフラーム・シャーがスルタンに擁立されると
絶体絶命の窮地に陥ったラズィーヤであったが、
起死回生の一手として自分を捕らえたマリク・アルトゥーニヤと結婚することで味方につける。
しかし、バフラーム・シャーを傀儡とする貴族軍に敗北。敗走する途上で高価な衣服に目の眩んだ農夫に殺害されたという。
最終更新:2020年03月26日 22:18