エガス・モニス

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】エガス・モニス
【性別】男性
【身長・体重】176cm・71kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:E
 セイバークラスでの現界なので最低限の対魔力は宛がわれている。
 最新の英霊故に、本来は魔力に対する抵抗力は皆無。

騎乗:E
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら何とか乗りこなせる。

【固有スキル】
医術:A++
 飛躍的に発展の兆しを見せつつあった当時の医療技術の数段上をゆく医術。
 このスキルは現代を基準で比較するものではなく、サーヴァントの生きた時代の基準で判断するものとする。

人体理解(血管):A
 セイバーの功績に由来するスキル。
 精密機械のごとく人体を正確に把握していることを示す。
 特に血管に関してはどれほど微細な傷や症状、それらが発生する兆候さえ見逃さない、千里眼染みた力を有する。

人類史の過ち:C
 後世、悪魔のごとき手術と非難されたロボトミー手術の確立者。
 本人が意図せずとも、人類史が持つあらゆる普遍性に対する障害となる可能性を有する。

【宝具】
『ある種の精神病に対する治癒的価値の発見(オペレーション・ロボトミー)』
ランク:B++ 種別:対精神宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
 患者から人間性を不可逆的に奪う、ロボトミー手術を行うメス型の剣。
 どこをどのような力で斬ろうと相手の精神に働きかけ、その人間性を剥奪する。
 肉体部位を指定しない雑な斬撃での人間性剥奪ならば、魔術的治療で治癒できるが、
 頭部へ受けた斬撃は、いかなる手段でも元には戻せない不可逆性を有する。

【解説】
 ポルトガル出身の医師。同国初の神経学教授にして、精神外科における前部前頭葉白質切截法、
 いわゆるロボトミー手術を確立したことでノーベル生理学・医学賞を受賞したことで知られる。
 1874年にアヴァイロ県で生を受け、国内屈指の名門大学コインブラで学び、フランスでも神経学について学ぶ。
 コインブラやリスボンなどで長年教鞭をとって来たが、中年に差し掛かったころに政界に進出。
 1919年までに外務大臣、WW1におけるパリ講和会議首席代表、スペイン大使などを歴任した。
 その後は政治家を辞めて医師、および神経学教授に戻り、
 1927年には脳を傷つけずに脳腫瘍を診断するX線を用いた脳血管造影法を開発(彼は1949年の受賞までに2度も候補に挙がっている)。
 その後1935年に、国際神経会議の場で、チンパンジーの前頭葉切除手術に関するジョン・フルトンの発表を受けて奮起し、
 数年で幾人かにこの白質と呼ばれる前頭葉に繋がる神経を切断する手術を施した。
 この技術は米国の精神科医で、神経会議の場に同席していたW・フリーマンの手で発展・改良され、普及した。
 だが当然、この手術により起こる副作用的な人間性・創造性の喪失は発表当初から人権蹂躙であるとたびたび批判された。
 それでもWW2における精神ストレスを抱えた帰還兵らの存在が特需となって、この手術は精神外科においてある種の万能なものであると見なされるようになる。
 最晩年にあたる1949年に、事実上“ロボトミー手術を確立した”ことによりノーベル生理学・医学賞を受賞。その6年後にリスボンで死去。
 今日に至って、モニスの功績はロボトミーによる悪名で覆い隠されていると言える。
 自身に恨みを持つ患者に銃撃され、脊髄を損傷する事件を経験し、死後もノーベル賞取り消しを嘆願する運動が“被害者”とその家族によって行われている。
最終更新:2020年03月26日 22:38