マクシミヌス・トラクス

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】マクシミヌス・トラクス
【性別】男性
【身長・体重】260cm・289kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:E
 自身の気配を消す能力。
 クラス適正の低さゆえか、それとも隠しても隠しきれない獣臭にも似たアサシン特有の武のせいか、ランクはかなり低い。

【固有スキル】
武辺者のカリスマ:B
 戦場に指揮官として立つのみに発揮される、極めて効果の狭いカリスマ。
 それ以外の者から向けられるのは反感と憎悪のみ。

芸術不理解:B
 芸術の類に一切の興味を示さず、それらすべてを軟弱と切り捨てる気性。

常在戦場:A
 常に戦場の中にいる心構えで事に当たれ、という心得に過ぎないが、
 このサーヴァントの場合、真に戦場の中を自身の場所と捉え、殺し合いに随喜する。
 血風吹き荒ぶ荒野の戦場にこそ憩う、その気性は獣性にも似ている。

暴虐非道:B
 己の意思、我儘を力づくで通す暴威。
 凶的とも形容すべき彼の未来ヴィジョンは、とても人倫に沿うものではない。

【宝具】
『すべてを我に注げ、継戦のために(クォド・ティランニード)』
ランク:E- 種別:対人宝具(マスター) 最大捕捉:1人
 マスターを昏倒させ、自身の現界維持に全魔力・全生命力を注がせる。
 軍事費の捻出のための増税や資産徴収を行い、すべての税金を軍に注いだ暴政を具現する最悪の宝具。
 彼にとってマスターとは戦場から遠くにある帝都(ローマ)に過ぎず、彼の都は血風の中にしかない。
 意見は一切求めない、ただ魔力(税)を徴収していればよいのである。

『我が意に沿わぬはすべて死すべし(アウトサイダーズ・プラエトリアニ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
 自ら暗殺行為を行うを良しとしないアサシンに代わり、暗殺・粛清を行う近衛隊の兵を召喚する。
 近衛隊は9割がサーヴァントに劣るゴーストライナー、
 1割が「単独行動」および「気配遮断」スキルを有するマスター不在のサーヴァントで構成され、皇帝の意のままに動き、意に沿わぬ者を討つ。
 また、近衛兵のサーヴァントは稀に高ランクの「扇動」を有することがあり、アサシンが単なる武辺者であり続けた場合は主導権を奪われることもあり得る。
 無銘のプラエトリアニであろうと、ローマ皇帝の生殺与奪は思うが儘……もっとも、“稀に”ではあるのだが。

【解説】
 後世、三世紀の危機と評される時代に現れたローマ皇帝、最初の軍人皇帝。
 トラキア属州にてゴート人の父とアラン人の母の間に生まれ、セウェルス朝の軍団に於いて恵まれた体型と攻撃的な性格から頭角を現してゆく。
 当然この半蛮族の軍人は、規格外の野心をも内包しており、皇帝アレクサンデルに対する軍内の不満因子を抱き込んで反乱を引き起こす。
 軍の絶大な支持を受けて、アレクサンデル一族を陣中で鏖殺すると、近衛隊・プラエトリアニからその勢いのままに皇帝に推挙され、元老院も渋々それを追認した。
 皇帝としてのマクシミヌスの政策は無茶苦茶の一言に尽き、トラヤヌス時代からの孤児院機関の廃止や、上流階級層からの資産徴収、
 税金はすべて軍事方面に回し、歯向かうものは誰であれ粛清、極めつけはローマに一度も来ることがなかった。
 元老院はすぐにマクシミヌスから離反し、反乱を起こしたアフリカ総督ゴルディアヌス親子を皇帝として承認。
 ゴルディアヌス親子が、マクシミヌスと干戈を交えず戦死した後も、元老院はプピエヌスとバルビヌスの二人を続けざまに皇帝として承認。
 怒りが頂点に達したマクシミヌスは元老院を襲撃すべくローマへと南下し始める。
 順当にいけば討伐軍を率いるプピエヌスと干戈を交えることとなっただろうが、マクシミヌスの苛烈さに嫌気が指した軍中の兵士によってが前哨戦時点で暗殺される。
最終更新:2020年03月26日 22:38