【元ネタ】三国志 三国志演義
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】周瑜 公勤
【性別】男性
【身長・体重】175cm・69kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久D- 敏捷A 魔力B+ 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
【固有スキル】
微生物学:B++
細菌、古細菌、原生生物、真菌類など、顕微鏡的大きさ以下の生物に関する知識。
感染症の治療だけでなく、生物兵器など特定の目的の為の微生物の開発、培養をも可能とする。
江南の地は病原多き熱帯地域であり、病原菌の採取に事欠かなかった。
その中には神代、神罰として撒き散らされた“生物兵器”も存在したという。
病原:B
自らの肉体を微生物学の実験台として用いたことによって得た、病弱とは似て非なるスキル。
周瑜の肉体は様々な病原体のコロニーと化しており、その血液を浴びた者は様々な感染症に罹患する。
当然、周瑜自身の肉体も害されており、治療を怠ると喀血する。早世した理由の一つ。
軍師の忠言:A
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。
状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることができる。
Aランクであれば不測の事態がなければ100%的中する。
これに対抗するには、正確に分析させない隠蔽能力か、あらゆる分析を打破するレベルの幸運、スキルを持つことが求められる。
美周郎の指揮:A
軍師系サーヴァントに与えられるスキル「
軍師の指揮」が変化したもの。
嵐の航海者スキルと融合しており、陸戦であれば諸葛孔明に劣るも、海戦においては勝りうる。
【宝具】
『苦肉一陣(くにくいちじん)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
黄蓋に感染させ、曹操の大船団に疫病として撒き散らされた生物兵器の最高傑作。
古の時代、神罰として撒かれた細菌を元に、周瑜が開発したもの。
保菌者の周囲の気温が一定値を超えると爆発的に増殖。
毒素を放出して致死性を高めつつ、周囲に感染を広めていく。
一方で平温だと無害であり、しばらく時間が経つと体内で自然に死滅する。
効果的な利用には火計など周囲の温度を上げる手段が必要となる。
「戦略兵器でありつつも、
温度による特性の変化故に証拠を残さず、パンデミックも起こさない、人道的な生物兵器」とは開発者である周瑜の弁。
人道とは。
【解説】
三国時代、孫呉に仕えた名将。
眉目秀麗で知られ、後世、美周郎とあだ名される。
若年の頃より名声があり、それを聞いて訪れた孫策と、断金の交わりと評される固い友情で結ばれた。
孫策が袁術の元を離れ、江南の地に割拠せんとの動きを見せると、周瑜は陰日向に孫策の事業を支えている。
盟友・孫策が暗殺に倒れると、その弟である孫権が家を継いだが、
周瑜は孫権に対して率先して臣下の礼を取り、孫権から人々が離反するのを防いだという。
荊州を制圧した曹操が、大軍を率いて江南の地に南下せんとの動きを見せると、諸将は降伏論を唱えた。
しかし、周瑜は魯粛と共に徹底抗戦を主張したことで、孫権は開戦を決断。
曹操から逃れてきた劉備とも共同して軍を編成した周瑜は、
配下の黄蓋の計略を採用して赤壁の地で曹操の水軍を火計で焼き払い、大勝を収めた。
その後は荊州争奪戦に参加し、江陵を攻撃。
名将・曹仁を相手に戦いを優位に進め、江陵制圧を成功させる。
勢いに乗る周瑜は、蜀の地を制圧し、関中の馬超と同盟して、曹操と雌雄を決する『天下二分の計』を発案するが、
蜀遠征の準備中に急逝したという。
孫権は名将の死を大いに嘆き、後に「王佐の資」「周瑜がいなければ皇帝になれなかった」など最大級の評価を与えた。
†
三国志平話や演義では、史実同様優れた武将ではあるものの、諸葛孔明には及ばず、ライバル視する人物として描かれる。
孔明の才幹を孫呉にとって仇となるものと危険視し、暗殺を図るも果たせず、
最期は自身を生みながら諸葛孔明をも生んだ天を呪うというものになっている。
しかしながら、史実において周瑜が危険視したのは劉備の方であり、劉備もまた周瑜を危険視していたという。
正史における周瑜は名将ではあるが、帷幄の謀を武器とする軍師ではなく、国家の大略を決定し、諸将を統率する能力に秀でた司令官である。
戦略面では天下二分の計を発案する一方、
戦術面では、赤壁の戦いでは黄蓋の、江陵の戦いでは呂蒙の計略を採用する一方、自身で計略を発案する事は少ない。
演義のみならず正史の上でも、諸葛孔明と似通ったところのある英雄と言えようか。
【蛇足】
生物兵器を扱うマッドなサーヴァント。
ちなみに諸葛亮の代名詞として知られる道士風の綸巾・羽扇は
元々は赤壁の戦いに赴く周瑜が着る衣装として扱われていたとか。
最終更新:2020年03月28日 20:35