アル・カーヒナ

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ディーフヤー・アル・カーヒナ
【性別】女性
【身長・体重】164cm・45kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷E 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:A(C)
 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
 宝具効果によってランクアップしている。

【固有スキル】
カリスマ:C
 軍団を指揮する天性の才能。
 カリスマは稀有な才能で、小国の王としてはCランクで十分と言える。

呪術:C-
 オーソドックスな呪術を習得。
 得意なカテゴリは不明。

予知:A
 アル・カーヒナ。
 ランクAでは望めば大抵の場合、他者の運命すら見る事ができる。

【宝具】
『火灯す女王(マリカ・アル・バルバル)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 率いたベルベル諸族の怨念を宿す剣。
 その剣の持つ“内に秘める”という特性から情報の秘匿を行っており、
 気配や殺気、剣の持つ邪性を隠蔽し、また情報撹乱により所有者の死因を多様に観測させる。

『燃え落つ預言者(マリカ・アル・バルバル)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:50人
 剣の宿す怨念を完全開放した状態。
 形成された“炎の結界”内に「運命共有」の呪いを振りまく対軍宝具。
 その本質は、自他共に魔力が燃やされ続けるという、焦土戦の具現の延長にあり、
 観測した自らの末路、敗死や消滅といった運命を他者にも強要し共倒れを謀る自爆能力。
 この呪いから逃れるには、他者の運命に引きずられないLCK(幸運)の高さが必要で、
 死に向かう運命の回避に失敗したものはアサシンごと燃え尽きる。

【解説】
 7世紀、ウマイヤ朝のベルベル人征服に抵抗したジャワーラ族の女王。一説にユダヤ教徒とも。
 本名はディヒアー(ディーフヤー、ディヒヤ)だが、アル・カーヒナ(古典アラビア語で女預言者)の通称で知られる。
 イスラムの侵攻に対して東ローマ帝国と組んで戦争を起こし、マグリブ総督を敗退させて
 “北アフリカ最強の君主”と評され、ムスリム勢力を一時的に追い出して5年間に渡る統治を敷いた。
 しかし、本隊の到着と共に再遠征に乗り出す敵に対し焦土作戦を行った結果、オアシス定住民が離反し窮地に陥る。
 最終的に彼女の戦死によって抵抗軍は壊滅、ベルベル人従属以降、北アフリカから古代の多神教は消滅した。

 通称の「カーヒナ」は、未来を見通すという評判からアラビア人がつけたものだが、
 他にも、長髪を持ち、3人の息子(魔女の特徴)があり、若い頃暴君と結婚し、初夜にその男を殺して人々を解放した、
 127歳で没したなどの伝説を持ち、なぜかアルジェリアユダヤ人の口頭伝承では、鬼や、彼らの迫害者として登場する。

 その最後においても、手に剣を持って戦死していったとも、毒を飲んで自殺したとも、
 牙城エル・ジェムのコロッセオに籠って戦い、侵略者の手に掛かる寸前に自ら炎に身を投げたともいう。

 後世、彼女の事績は、ベルベル民族主義、北アフリカのユダヤ人、フェミニズム運動などに利用された。
最終更新:2016年09月28日 21:43