マリー・テレーズ

【元ネタ】史実
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】衛宮士郎
【真名】マリー・テレーズ
【性別】女
【身長・体重】142cm・28kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運E 宝具E
【クラス別スキル】
単独行動:-
 単独行動スキルは失われている。

【固有スキル】
信仰の加護:A+
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。

高貴な血統:A
 ブルボン家とハプスブルク家の血を引き、マダム・ロワイヤルの称号で呼ばれた。
 マリー・テレーズとは偉大なる祖母マリア・テレジアのフランス語読みである。
 ブルボン朝最後の王女。
 また、夫は先天的性的不能であり、生涯一人の恋人も作らなかったため、処女のまま生涯を終えたとされる。

【宝具】
『白百合の恐慌(アルラウネ・ブランシュ)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~9 最大補足:1人
 白百合の印の羊皮紙に記した死刑執行書。この宝具を受けた者は、幸運のパラメータが1ランク下がる。
 ランクEでこの宝具を受けると幸運ランク-(なし)になり、その状態でもう一度この宝具を受けると
 『正義の柱』が出現し、断頭台によって死刑が執行されることになる。
 ST判定にはマリー・テレーズの恨みが反映される。恨みが強ければ強いほどランクが上昇し、抵抗が難しくなる。
 アルラウネは絞首刑で死んだ男の精液から生える花。

【Weapon】
『正義の刃(ウスティス・ラーム)』
 苦痛を伴わない処刑法として、外科医アントワーヌ・レームが開発し、
 機械に詳しいルイ16世が改良させた死刑執行用断頭台の刃。
 刃渡り2メートル、重さ40kgに達する武器だが、いかなる呪いによるものか、彼女は小枝のように振り回す。

【解説】
ルイ16世とマリー・アントワネットの娘。
12歳の時ヴァレンヌ逃亡事件が起き、その後5年間一人でタンブル塔に幽閉される。
ロベスピエールが断頭台に消えた後は待遇がよくなったが、
雇われたメイドから、伏せられていた両親と叔母エリザベート王女の処刑を伝えられる。
幽閉生活のため言葉を失い、会話能力を取り戻すまで数年かかったという。
17歳で釈放され、祖母のいるウィーンへ送られる。
19歳でルイ・アントワーヌ(後のルイ19世)と結婚するが、彼は民衆に不人気で性的不能であり、幸福な結婚ではなかった。
亡命中だった叔父のアルトワ伯爵(後のシャルル10世)と、マリー・テレーズの宝石を売りながら
ロシアやポーランドやイギリスなどを転々としたため、『流浪の王女』と呼ばれた。
ナポレオンがロシア遠征で敗北したことをきっかけにフランスへ帰還する。
彼女はブルボン家の再興を目指し、ナポレオンの百日天下の際は反ナポレオンの立場を取り、
ナポレオンから「ブルボン家唯一の男」と呼ばれた。
ナポレオン側に付いた将帥達の死刑嘆願書を書き、ワーテルローの直接の敗因を作ったネイ元帥を死刑にする。
もっとも彼女はネイ元帥のロシア退却戦での勇戦奮闘を知り、彼を死刑にしたことを後悔したと言われる。
恐怖政治、警察国家を敷き、フランス王家の象徴白百合から、恐怖政治を白色テロと呼ぶ語源となった。
7月革命、第二帝政によりまた亡命生活を送る。
やがて従兄弟のオーストリア皇帝フランツ2世を頼りプラハに移る。
ここで彼女は静かに刺繍をしてオークションに出し、収益を恵まれない者に寄付した。
老いて肺炎で死亡。生涯一人の恋人も友人も作れなかったと言われる。

タンブル塔幽閉まではかわいらしい笑顔の肖像画が残されている。
しかしその後は過酷な体験により、暗く気難しそうな肖像画が残されている。
フランス国民からは当初同情を受けていたが、熱心すぎるカトリック信仰や暗い性格のため、支持はなかった。
フェルゼン伯爵と再会したときにも一言も話さなかった。
最終更新:2016年09月28日 21:45