ブケオ・アボーヅル

【元ネタ】パラオの神話
【CLASS】ランサー
 【マスター】バゼット=フラガ=マクレミッツ
  【真名】ブケオ=アボーヅル
  【性別】男
  【身長】174cm
  【体重】58kg
  【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷A+ 魔力C 幸運B 宝具C
【能力】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など
大掛かりな魔術は防げない。

【保有S】
雨避けの歩法:A+
神業の域にある体裁き、降ってくる雨粒すらも一晩に渡って避け続ける。飛び道具は尽く避わし、
正面を向いての白兵戦であってさえもランサーを捉える刃は、万にひとつである。

投擲(投槍):A
投槍をミサイルのように放つ能力。その命中精度は近代兵器の誘導ミサイルに相当する。

【宝具】
導く鰐躰の戦神(ア・ユス・ェス・バヅ)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大補足:1~5人
ランサーの守護神である鰐の石神を召喚する。この石神は精霊の範疇にある最下級の神霊で、そこまで
強い力を持たない為、英霊であっても使役は可能。石神は眷族である複数の小さな石神と共に周囲に浮かび、
ランサーの楯の役割を果たす。その効果は物理的のみならず呪詛や魔術からもランサーを守護する。また石
神が発する光線で対峙した敵を射抜いて目を眩ませ、さらにはその急所を浮かび上がらせることができる。
ランサーがガラヅルに乞われ鼈甲の鎧の戦士ホソホルイブと対峙した際、唯一の急所である口中を投げ槍で
穿つ事ができたのは、この神の導きだった。この事に感謝したランサーは、ガラヅルの酋長があらゆる報償
を約束したときは迷わずこの石神を求め、自分の故郷であるガルボーヅルへ持ち帰ったのだという。
この石神の神境には日の出と日没には光が逆に照り輝くため、何人も入れなかったといわれる。

【特記事項】
パラオの英雄、ブケオ=アボーヅル。ブケオは強者を意味する。ガルボーヅルの生まれで、生まれは卑しかった
が美男子だったので、女たちは彼に思いを寄せていた。それを面白く思わない同郷の者たちによって、散々卑しめ
られていた。ある日一念発起したアボーヅルは故郷を出て、ガルヌムグイで暮らす戦術、とりわけ投げ槍の達人の
老人の元へ行き、教えを請う事にした。当時部落の外を単独で出るのは危険な事で、文字通り命懸けの旅であった。
彼が美男子で軟弱なのを見た老人は「女とでも遊んでいろ」と、最初入門を拒絶したが、アボーヅルがしつこく
頼み込むので、大きな岩山の頂上に生えている檳榔樹(ビンロウジュ)の実を取って来るように言った。
老人の予想を覆し課せられた難関を乗り越えた彼は、こうして入門を許される。そして老人の熱心な指導の元、
投げ槍の達人となった。その後、故郷に帰ったアボーヅルだが修練の影響か痴呆のようになってしまった。が、
戦争がある度にその投げ槍の技で名立たる勇者たちを討ち取っていった。その名声は近隣に轟き、ガルボーヅルと
その周辺随一の勇者として尊敬を集めるようになった。
その頃、ガラルヅとガルボルンの大部落が戦争をしており、ガルボルン側の勇者で、鼈甲の鎧の戦士ホソホルイブ
によってガラルヅは敗北寸前だった。ホソホルイブは鼈甲の鎧によって全身が覆われており、どんなに鋭い投げ槍
も全く通らなかったのである。当時アボーヅルの勇名はガラルヅまで届いておりガラルヅの大酋長マヅは彼に助け
を求めた。アボーヅルはこの要請に応えガラルヅの側の戦士となる。大酋長は彼を歓迎し、親戚の娘を侍らせて
同じ家に入れ同衾させようとする。が、アボーヅルは娘に指一本触れないどころか宿となっている家の屋根を壊し、
吹き込んでくる雨粒を飛び跳ねては避け続け一睡もしなかった。娘は雨で全身濡れそぼる羽目になったが、アボー
ヅルは濡れる事は全く無かったという。それを聞いた娘の父は非常に喜び、このアボーヅルならば誰にも負ける事
は無い、戦にも勝てるだろうと全幅の信頼を持って送り出した。こうしてアボーヅルは、戦士ホソホルイブと戦場
で対峙する。ホソホルイブが大音声を張り上げて呼ばわって出てくる瞬間を狙って、その口中に必殺の投げ槍を投
げ込み、突き貫いて殺した。戦争はガラヅルの勝利に終わり、喜んだ大酋長は彼に金でも女でも望みのものを与え
ると報償を約束したが、アボーヅルは鰐の石神ア・ユス・ェス・バヅを求め自分の故郷であるガルボーヅルへ持ち
帰ったのだという。一説にはアボーヅルが鼈甲の鎧の戦士ホソホルイブを倒せたのはこの神の導きだったとされ、
この霊験に感謝した彼はこの神を郷土で祭ったのだと言われている。

【特記妄想】
ストイックな性格で、女も金も無視して自己研鑽を続ける漢の中の漢。
褐色の美少年、キャライメージはターンエーのロラン。
最終更新:2016年09月28日 21:48