『願いの力』 - 忘却のテソロ | 一次創作企画

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別名『祝福』
テソロを動かす力の源であり、魔法もこの力に反応して発動している。

『願いの力』は核という器に封じ込められている。
核を破損すると魔法が使えなくなり、完全に破壊されることでテソロは形を保てなくなり死ぬ。

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…そもそも、テソロを形創る要因となった『願いの力』とは何なのか。
誰もその事実に辿り着いていない。
みんなにはそう伝えているけど、私は知っているのです。

『願いの力』なんて呼ばれているこの力は人間の持つ『欲望』の一種に過ぎません。
己の空想を現実としたい。未知の物事を探求したい。
人間の持つ願いを叶える意志。その為に行動をする力。
これが『願いの力』の本当の意味。

人の想いとはとても大きなもので、どんな不可能なものでも可能にしてしまう。それ程大きな力を人間は持っているのです。
この力を利用すれば、原理も性質すらも捻じ曲げる事すら可能なのかもしれません。
私たちテソロの力では到底無理な物事だって、この力を利用して強く願えばきっと叶えられてしまう。

私はこの強大な力の使い方を未だ誰にも教える事ができていません。
主人から授かった知恵を誰にも伝えることがないまま、墓まで持ち込んだ方がいいのかもしれないとまで考えています。

…それとも、あの子たちなら正しくこの力を扱うことができるのでしょうか。

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