忘却のテソロ
禁忌
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boukyakunotesoro
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…それは、地獄のような毎日でした。
百年前、人々からの想いを失ったテソロたちは次々と姿を消していきました。
もう誰も希望を抱く事はなくなり、残された者たちも終わりを待つだけ。
もう誰も希望を抱く事はなくなり、残された者たちも終わりを待つだけ。
そんな日々の中、一人の青年が名乗りを上げました。
彼は「テソロの概念を変える」魔法を使う事を提案します。
人間の想いではなく、我々の願いをテソロの生きる糧に変えてしまおうと提案したのです。
ただ一人臆病者だけが賛同しましたが、その場にいた皆が反対しました。
彼の言う『願いの力』は強力であると同時に危険な存在だからです。
彼の親友ですらも首を横に振りました。
彼は「テソロの概念を変える」魔法を使う事を提案します。
人間の想いではなく、我々の願いをテソロの生きる糧に変えてしまおうと提案したのです。
ただ一人臆病者だけが賛同しましたが、その場にいた皆が反対しました。
彼の言う『願いの力』は強力であると同時に危険な存在だからです。
彼の親友ですらも首を横に振りました。
それでも彼は、皆の制止を振り切って禁忌に触れました。
テソロを、愛する人を救うために。
テソロを、愛する人を救うために。
…結果としてその青年の行動によりテソロは救われました。
しかしその代償は大きなものでした。
この物語を知っている者は皆口を閉ざします。
誰もが皆、あの地獄のような日々の事を思い出したくないのです。
誰もが皆、あの地獄のような日々の事を思い出したくないのです。