その「水分補給」、本当に大丈夫?
- 水分補給は水だけではなく、汗をかくときに同時に失うナトリウムやカリウムと言った「電解質」も同時に補給する必要があります。
- 水だけを摂取しても体の体液が薄くなってしまい、その濃度を調節するためにせっかく摂った水も排出されてしまいます。
- そのため、水分補給にはただの水ではなく、電解質が含まれている「麦茶」「スポーツ飲料」を飲むことをおすすめします。
- また、「飲む点滴」と言われる経口補水液も、1本は用意しておくと良いでしょう。
- 経口補水液はスポーツ飲料と比べて電解質濃度が高く、糖度は低い傾向にあります。そのため、熱中症や脱水症状になった場合などに飲むのに最適とされています。
あなたが大丈夫だからと言って、ペットが大丈夫なわけじゃない
- 暑い日は、地面(特にアスファルト)が熱され、その熱が放出されることにより、上からではなく下からも熱が出されることになります。
- そのため、頭の位置が低い子供やペットは大人より熱中症になりやすい傾向にあります。(ペットの場合、肉球が焼ける可能性もある)
・熱中症にならないためには<外>
- 熱中症に関する気象警報に注意し、個々で判断して外出を控えましょう。もしくは、日傘や帽子をかぶるなどの対策をしましょう。
- のどが渇いたら、我慢せず水分補給をしてください。また、疲れを感じたら日陰等の涼しい場所で休むなど、体に無理のないようにしましょう。
・熱中症にならないためには<家>
- 家で行える最も効果的な熱中症対策は、エアコンを使うことです。
- 「もったいないから」と思わず、『命を守るための行動』として、ためらわずに使いましょう。
- とはいえ、家にエアコンがないという家もあると思います。そういう場合は、扇風機を使ったり窓を最大限開けるなど、できる限りの対策をしましょう。
- また、暑い時は公共施設で涼む、というのもある意味一つの手かもしれません。
水分補給に適すもの、適さないもの
- 先述の通り、麦茶やスポーツドリンクは暑い日の飲み物に適しています。
- 適さない飲料としては、コーヒーや紅茶など、カフェインの入った飲料が挙げられます。
- カフェインには利尿作用があるため、せっかく摂った水も流されてしまいます。
熱中症にならないための体作り
- 熱中症にならない、という点で一番効果的ともいえるのが、普段から暑さに慣れておくことです。
- 普段から運動などで汗を流しておくことで、体が体温調節をうまくできるようになり、汗をかくときに失う電解質の量を減らすことができます。
熱中症か確かめる方法
- 親指の爪の先を抑えて放してみましょう。このとき、3秒以上爪が白色だった場合は、脱水(熱中症)の可能性があります。
熱中症になったら
- 万が一、熱中症になったら、涼しい場所で衣服をゆるめ、体を冷やし、経口補水液などで水分補給をしましょう。
- 万が一、頭痛や吐き気、意識障害やけいれんなどがある場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
追記
- 他の熱中症の予防として、冷たい濡れたタオルで体を拭く、打ち水をする、冷感体拭きシートや冷感スプレーの使用などがあります。
最終更新:2019年09月11日 21:44