きっかけはあの過去最大級の大盛商品
- あまりにも例を見ない大盛りっぷりでちょっとした話題となったまるか食品のペヤング「超超超大盛GIGAMAX」。
- 個人的には既に無理が出来ない年齢になりつつある事もあって、全く以て手を付ける気は無かったのではあるが、そのパッケージにでかでかと書かれたある数字に着目した。
- 2142kcal。……おおよそ、成人男性一人が一日に摂取を推奨される熱量に相当するらしい。
- この熱量を地震エネルギーに換算すると、大体どれくらいになるのだろうか。そう思って調べてみることとした。
参考:ペヤング超超超大盛GIGAMAX。一人分として備蓄しておくにはあまりにも多いが、2,3人程度でシェアできれば、といった感じだろうか。
エネルギーの換算式
- ここからしばらく単位の換算式の話となるので、面倒くさい方は飛ばして欲しい。
- まず、マグニチュードの計算式は先日触れた気がするが、下記の通り定義されている。
- この式の中でEはエネルギー(J:ジュール)、Mはマグニチュードを示す。
- この算出式だけでは理解できない方も多いと思うので、マグニチュードが2上昇するとエネルギーは1000倍になるということを理解しておいてほしい。
- 一般的に食品で使われるカロリーは水1mlを1度上昇させるエネルギーであるが、温度によって体積当たりの熱効率が変わってくるため、値としては可変である。しかしながら、固定値として熱力学カロリーが定められており、その算出式は下記のとおりである。

(熱力学カロリー)
- 最後に、電力量からエネルギーへの換算式を紹介しておく。この値は定義上の話であるため、不変である。
食品のもつ熱量をマグニチュードに換算する。
- ここから数種類の食品を取り上げるが、特定の商品を除き、株式会社タニタのページに掲載されている
摂取カロリー早見表
を参考にすることとする。
- まずは、日本人にとってなじみ深い白いご飯。この白いご飯がご飯茶碗一杯でどの程度のエネルギーなのか。
- 先述したページによると、ご飯1膳(140g)あたり、235kcalとなっている。
- これをジュールに換算すると983.24kJ。
- 更にマグニチュードに換算するとM0.7951程になる。小さくは見えるが、これでも直下で発生すれば震度1くらいの揺れは感じる程度の大きさである。
と言うわけで公募してみた
- 個人的な興味では限界があるため、Twitterでこのエネルギーはマグニチュード換算でどれくらいになるのか、気になる物を色々な人に列挙してもらった。
- みかん1個(中:約130g) / M0.3165 / ちなみに日本における最小の有感地震はM0.2
- アンパンマンミニミニラムネ / M0.5007
- おにぎり1個(具無し) / M0.7163
- ポテトチップスうすしお(60g) / M0.8986
- ガソリン1リットル / M1.1815 / 一気に燃えることはあまり無い事もあり、想像が付かないのだが、爆発事故などを思えばさもありなんである。
- ペヤング「超超超大盛GIGAMAX」/ M1.4349 / なんとガソリン1リットルの熱量より高いとは。
- いかがだっただろうか。
- つまらない興味から始まったこのTipsではあるが、災害知識の向上に繋がって頂ければ何よりである。
最終更新:2021年01月31日 05:29