摘要
草津白根山噴火とは、ここでは群馬県吾妻郡草津町と嬬恋村にまたがる白根山の主峰、本白根山にて2018年(平成30年)1月23日10時2分頃発生した噴火のことを指す。詳しい噴火箇所は本白根山の鏡池の北側、白根火山ロープウェイ山頂駅(当時) の南側とされる。
災害の特徴・キーワード
人的被害の内訳
特記事項
2018年1月23日10時2分頃、鏡池北火砕丘の北側の縁に東西に並ぶ複数の新たな火口(火口列)と、鏡池北火砕丘から谷を挟んだ西側の火口、それに鏡池火口内の新たな火口列より噴火が始まった。
噴火は水蒸気噴火とみられるが、高温の火山ガスも関与しているとされる。
この噴火で、草津国際スキー場に多数の噴石が落下し、スキー場で訓練中だった自衛隊員のうち1人が噴石にあたって死亡した。また白根火山ロープウェイのゴンドラに噴石が当たって窓ガラスが割れ、乗客が負傷するなど、自衛隊員7人を含む計11人が負傷(内訳は上記の通り)。
本白根山では噴火3分前の9時59分から火山性微動が発生し、10時0分頃から約2分間の隆起とその後の沈降が傾斜計で観測された。しかしそれ以前には火山活動を示すデータは観測されておらず、前兆のない突然の噴火だった。
本白根山において発生した本噴火現象に関しては白根山の湯釜付近を中心に警戒していた気象庁の観測網の、言うなれば外にあったため、気象庁は噴火速報を発表できなかった。監視カメラを設置していた各機関の協力もあったが、気象庁側の確認ができなかったことにより、噴火警戒レベルの引き上げは11時5分(レベル2)、11時50分(レベル3) を待たなければならなかった。
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出典
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最終更新:2021年09月08日 14:02