『万物の』ロスタラガム

十二階梯の継承者の一人。第九階梯。
ナックルダスターと呼ばれる武術体系を修めたホビット族の青年。
愛称は「メリケン君」、「パワータイプの無職」、「十二階梯のやべえ奴」、「そもそも賢者ではない」など。

ホビットとしては大柄であるが、それでもヒュームのヘソのあたりに頭が来る程度の身長。
低身長に加え童顔であるため少年のようにも見られがちだがれっきとした成人であり、齢は30を超える。

無職。

ミスリル製の打撃手甲(つまりメリケンサック)を装備し、主に徒手空拳で戦う。
鍛え抜かれた足腰は身長差をものともしない跳躍力を生み、
敵の懐から強烈なアッパーカットを叩き込むのが必殺技。

また屋内戦闘ではスーパーボールのように跳ね回り、全方位から痛撃を打ってくる。
対峙した者はまるで獣を相手にしているような錯覚に陥ることだろう。
大賢者ローウェルの弟子ではあるが、賢者要素は特に無い。

己の拳を磨くことのみに興味を持つ求道者であり、それ以外には一切頓着しない。
定職につくでもなく、冒険者というわけでもなく、ローウェルに拾われるまでは本当に根無し草だった。
十二階梯は別に師匠から給料が出てるわけではないので今なおもって事実上無職である。
「こいつ何で十二階梯にいるの」という疑問はユーザーの共通見解であろう。

その言動は恐ろしいほどIQが低く、難しい言葉はひらがなで喋る。
二桁以上の足し算から怪しいためか、『創世の』バロールの魔法メソッドでも魔法習得は叶わなかった。
こうした逸話から一部プレイヤーから「バロールが闇落ちした原因ホントはこいつじゃねえの」と謂れなき嫌疑すらかけられることとなる。

武者修行と称して各地を巡っているらしく、ストーリーモードでは中盤あたりから旅路で見かける。
話しかけるとメンチ切ったと勘違いされて問答無用でバトルに突入。
ちなみにどこの街でも似たような流れでバトルになる。学習能力皆無である。

レベルは高いものの単体物理攻撃しか行ってこないので、しっかり対策すればまず負けることはないだろう。
バトルに勝利するとその時点ではそこそこ美味しい経験値とアイテムをドロップするため、
慣れたプレイヤーは新しい街に着いたらレベリングと金策目的でメンチを切りに行く通称「挨拶回り」が恒例行事になっていたりする。

王都キングヒルのシナリオが終わるあたりになると、いい加減ブレイブ達の顔を覚えたのか、
選択肢次第でバトルに突入しないことも可能となった。
話してみると意外と普通に気のいいあんちゃんだったりする。

ロスタラガムの価値を大きく引き上げる契機となったのが、エンドコンテンツ解放後。
知性を武術に全振りしているだけあって技に関してだけは物覚えが非常に良く、
一度受けたスキルはすべて記憶し、見様見真似の独学で習得してしまう。
さらに、覚えたスキルの改良や組み合わせた新技の創造すらやってのける。

バトル中に特定のスキルで攻撃すると「なにかを閃いた」というメッセージが表示され、
バトルに勝利すると報酬の代わりに改良版のスキルや新技を伝授してくれるのである。

言わばゴっさんスキル版といった立ち位置であり、
業魔錬成ほどではないにせよお世話になったプレイヤーも多いことだろう。

アプデで雑にガチャ入りしたが、INTの値は他のあらゆるキャラに追随を許さぬ「0」を記録した。
とはいえ習得スキルにINT依存のものは何もなく、性能もシンプルかつ高水準にまとまっている。
ぶっちぎりで高いSTRとDEXに任せて素殴りするだけでも雑に火力が出せるため、
脳死でポチポチするだけの周回コンテンツの最良のお供となる。
もちろん普通に使っても普通に強い。自己完結度の高い純粋なアタッカーとして起用する場面は多いだろう。

その周回要素との相性の良さからコアなプレイヤーほど人気が高く、
「こいつ何で美少女じゃないの」という不満はユーザーの共通見解であろう。

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最終更新:2020年01月25日 03:49