『真理の』アラミガ

十二階梯の継承者の一人。第二階梯。神官にして異端専門のバウンティハンター。
黒を基調としたカソック様の軍装とテンガロンハットに身を包んだヒュームの男性。
背中にでかでかと刺繍された銀十字がトレードマーク。
愛称は『宗教の人』、『クソダサコートおじさん』、『しまむらで服買ってそう』など。

十二階梯は来たるべく終末に抗うべく国家や組織の枠を超えて結成された集団であるが、
同時に各組織が抱えている諸問題、敵対勢力などのヘイトも集約されてしまっている。
大陸内外に散らばる世界救済の障害を排除する、汚れ仕事を主に請け負っているのがアラミガである。

魔術、武術を含め何かしらの技術において突出した者を集めた十二階梯において、
アラミガは唯一『戦闘能力』を買われて『創生の』バロールがスカウトしたものであり、
したがってその本質は賢者ではなく傭兵と言うのが正しい。
バロール逐電後も、ゴっさんの指令のもと対外折衝や魔法犯罪者の捕縛などにあたっている。

武芸百般を修め、各種攻撃・索敵魔法に通じるほか、多種多様なマジックアイテムの扱いに優れる。
主武器としているのは二振りの短剣であるが、クロスボウ、片手槍、爆弾など何でも使う。
職業としてはハンターであるものの、その戦闘様式は暗殺者に近い。
いずれ言えることは、継承者第二位を冠するにあたうる至上の実力者であるということ。

ストーリーモードでは王都炎上後にゴッドリープに随伴する形で登場。
バロールが最後っ屁とばかりに街へ放った魔物を上司と共に一掃して実力を見せつけた。

その後、なんやかんやあってバロールに「再雇用」される形でプレイヤーと敵対。
天空魔宮ガルガンチュアでの決着に至るまで何度も死闘を繰り広げることとなる。
魔王討伐後はちゃっかり生き残っており、悪びれもせずゴっさんに再々雇用されアルフヘイムに出戻っている。

一連のエピソードが示すように、アラミガは徹底した拝金主義者であり、金次第でいくらでも掌を返す。
これは翻せば、魔王バロールの元に下った後でも、高額のルピを提示することで買収し返せるということでもある。
事実シナリオでもバロールに雇われた給料以上の金額を持って交渉することで、
アラミガを味方につけてラスボス戦に望むことが出来る。

ここで思い出して欲しいのが、ソシャゲやネトゲにおいては慢性的にインフレが起きているということである。
プレイヤーはデイリークエストなどで毎日システムから大量のルピを報酬として獲得しており、
そのためNPCショップの固定価格は事実上相対的な大幅値下がりとなっている(関連:ルピ誰得セール)。
アラミガに提示する買収額もNPCである以上、実装初期から変動していない固定価格である。

これがどういうことかというと・・・
実装当初は目が飛び出るような大金を積まなければ買収できなかったアラミガも、
サービス開始から2年経った現在、30分程度も金策すれば余裕で雇える状態になっているのである。

なんなら後期パッチの追加クエストで子供の依頼人から受け取れる報酬の方が高い。
ハイパーインフレの犠牲の果てに、子供のお小遣いで雇われる大陸最強のアサシンが誕生したのであった。

キャラクターとしては飄々とした物腰と裏腹な高い戦闘能力、
非常に分かりやすい一貫した主義主張がゆえにそこそこ人気が高い。
本人のビジュアルはちょっとくたびれた男前といった具合で大変格好良いのだが、
問題はトレードマークの黒いコートである。

背中に銀十字がでかでかと刺繍されていて、非常にダサい。
なんなら『この背に担う十字にかけて』という決め台詞も、マジで十字架背負っているため乾いた笑いしか出ない。

アラミガは「ある宗教の異端審問官」という立ち位置なのだが、
それがどういった宗教なのか設定が特に公開されていない。
アルフヘイムにおける大宗教といえばプネウマ聖教であるが、特に関係が示唆されているわけでもなく、
現行シナリオでは『永劫の』オデットと何か絡みがあるといったこともない。

開発がなんとなく思いつきでカッコよさそうな魔女狩りや異端審問官の要素を入れたものの、
特に詳細な設定を考えていなかったのであろう。
開発はそういう連中である。

ゲーム内でNPCユニットとして雇用できるほか、プレイアブルキャラとしても実装されている。
第二階梯に恥じない高いステータスと攻撃スキルの揃った高水準なアタッカーであるが、
行動させる度に別途ルピを消費するシステムになっているため、運用には金策が必須。
もっとも、やっぱりインフレの進んだ現状では、大した負担にもならないのだが。

色んな意味で開発の無軌道な運営に振り回された被害者といえるのかも知れない。

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最終更新:2020年03月19日 05:18