怨身換装(ネクロコンバート)
明神が編み出したオリジナルの
死霊術。
ヤマシタに外付けの強化パーツを取り付けて機能を拡張する、言わば死霊の改造技術である。
リビングレザーアーマーは革鎧に憑依した怨念を本体とするアンデッドモンスターであり、
恨みや呪い、あるいは情熱といった『想い』に強く影響を受ける。
これを利用し、強い残留思念の宿ったアイテム(遺留品)を
ヤマシタに装備させることで、
遺留品の持ち主の戦闘能力や
スキルを一時的にヤマシタの身体で再現する…というのが本技術の概要。
元々のヤマシタの特性が『革鎧を装備対象とする軽装ジョブのスキルを扱える』ことであるのに対し、
強化パーツの装着によってさらに重装備のジョブ(騎士や戦士)のスキルも使用可能となる。
逆に更に軽装の、本来鎧を着ないジョブ(歌姫など)を再現することもできる。
『汎用性だけが売りの器用貧乏』と定評のあるリビングレザーアーマーであるが、
怨身換装を習得することでさらに極限まで汎用性に磨きをかけ、再び前線に返り咲くことが可能となった。
汎用性という一芸のみを尖らせた特化ビルドという矛盾の塊めいた存在と言えよう。
一方で、怨身換装の強化パーツは残留思念を利用する都合上『強い想いの籠められたもの』かつ、
『再現する相手を象徴するようなもの』でなければならず、
そうしたアイテムはレア度とはまた別の意味で入手手段が限られているという難点がある。
また術者曰く「MODを入れてキャラデータを不正に書き換えているのに近い」との言葉通り、
本来想定されていない仕様で
パートナーを動かすため、精神力や体力の負担が大きい。
柳沢りゅくすとの戦闘で連続行使した際には消耗と酸欠で失神寸前にまで追い込まれた。
怨身換装による強化形態は便宜上『モード』と呼ばれ、
パーツの付け替えによって任意に切り替えることができる。
作中で登場したモードは以下の通り。
▽モード・盾
大盾を装備した騎士を再現したモード。
パーツとなるのは
アコライト外郭守備隊の兵士たち、通称オタク殿から譲り受けたピンクの法被。
彼らはこれを鎧の上からサーコートのように身につけており、同様にヤマシタにもサーコートとして装着する。
『
ユメミマホロ』や『
アコライト外郭』を守護する想いと絆の象徴であり、
その性質を再現したヤマシタも大盾を用いた『かばう』など防御重視のスキルを有する。
▽モード・重戦士
大剣を装備した近接戦闘重視のモード。
リバティウムでカジノの用心棒をしていた傭兵、
バルゴスの形見の剣を強化パーツとし、
無念の最期を遂げた彼の怨念を力に変えて戦う。
フェスティバルコンボと異なり直接バルゴスを憑依させるわけではないので当人ほどの力量はないが、
代わりに主の指示にも素直に従う扱いやすさを獲得した。
▽モード・歌姫
手にした革製のマイクで味方を鼓舞する歌を奏でるモード。
アコライト防衛戦で散った
ユメミマホロの遺した羽根を装着し、彼女の姿を革鎧で再現する。
『感謝の歌(サンクトゥス)』をはじめ本家ユメミマホロのスキルを大幅に劣化させつつも使用でき、
さらにシェケナベイベのデスメタルを耳コピでカバーすることさえやってのける。
"ヴァルハラゴリラ"としてのユメミマホロも再現しており、十八番の聖撃(ホーリースマイト)も完備。
最終更新:2021年06月07日 22:25