メイレス魔導書庫

メイレス魔導書庫/めいれすまどうしょこ

暴走した、あるいはその危険のある魔導書の収容と保護を目的に設立された、
霊銀結社出先の特務機関。
『禁書の』アシュトラーセの本来の勤務先でもある。
危険物漏洩防止の観点から所在地は明らかにされておらず、アシュトラーセも殆ど霊銀結社に常駐している。
「メイレス」の名は、司書長メイレス=ザイレからとられたもの。

魔導書はそもそも魔術師が研究成果や修練の果てに得られた知見などをとりまとめる、
いわば論文や学術書・技術書のようなものであり、それ自体にはさほど危険性もない。
そこそこ大きな都市であれば書庫や図書館に所蔵があるし、一般流通しているケースすらある。

一方、高位の魔術師が生涯をかけて追い求めた研究を記したものは、
執筆者の魔力や残留思念による変質、あるいは文章そのものが術式の機能を果たし、
魔法を宿した意思持つ存在のように振る舞うことがある。

こうした魔導書が主である魔術師の手を離れた場合、
暴走して無作為に魔法や異界から召喚した魔物をばらまく危険な存在となる。

このような、グリモアと呼ばれる暴走魔導書はそのものが魔物に似た立ち位置であり、
市井の民からは脅威の対象、冒険者や傭兵、ハンターにとっては討伐対象となる。
他方、魔術師を失った魔導書は古代遺物の側面もあり、余人に再現できない貴重な資料でもある。

メイレス魔導書庫は、グリモアを迅速に一般社会から隔離することで、
市民への危害を未然に防ぐとともに、記された情報を討伐から守ることを目的としている。

グリモアの危険性に対処するため、魔導書庫は独自の戦力として戦闘司書を擁する。
戦闘司書は優れた魔術師で構成され、さらにグリモアと契約し、新たな主となることでその力を借り受ける。
いわば二人分の魔法を同時に行使できることになるわけで、その戦闘能力は群青の騎士にも引けを取らない。
アシュトラーセもそうした戦闘司書の一人であり、グリモア「極光の断章」と契約している。

グリモアとの戦闘はおおむね大規模な魔術戦となり、周辺への被害も懸念される。
加えてグリモアの封じ込めに関わる必要性から、戦闘司書とは別に「結界司書」と呼ばれる専門職が存在する。
戦闘司書がグリモアを打倒し、結界司書が戦闘領域外の保護やグリモアの封印を担当。

このため基本的にはペアで活動するが、アシュトラーセは本人が魔導書の角でぶん殴る近接スタイルであり、
ダダ余りした魔力を結界魔法に回せることから、単独でも活動を可能としている。
単独で封印まで行えるのは彼女と司書長メイレスのみである。

封印したグリモアは、暴走を鎮める呪縛を施されたうえで魔導書庫に収蔵される。
現時点までに6800冊の魔導書が所蔵されており、結社の魔術師が解析・研究を行う。
新たな魔法や付与武装の着想をグリモアから得ているケースも多く存在する。

ゲーム上では、主にアイテムとしての魔導書とモンスターとしての魔導書、
両方において深く関わる組織。
グリモア捕獲のクエストを受注できるほか、入手したグリモアを納品することで得られる報酬もある。
グリモアはパートナーにすることができ、成長・強化は魔導書庫の力を借りる必要がある。

この際の窓口となるのがアシュトラーセであり、お世話になったプレイヤーも多い。
また、ストーリー上ではアシュトラーセ以外の戦闘司書とも関わる機会がある。
"古書の"サンドリア、"発見者"ヘウレカ、"近似解"ヒューリといった実力者が敵味方ともに登場するほか、
「最古の魔導書」の行方を巡って司書長メイレス=ザイレと決闘するイベントもある。

単なる霊銀結社の出先機関に留まらない、存在感のある組織である。

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最終更新:2022年02月21日 21:24