ニヴルヘイム第八層(真界“マカ・ハドマー”)に存在する、
魔王バロールの居城。
かつて、
『救済の』シャーロットが皇魔として
ニヴルヘイムを統べていたときの第八層は、
それまでの第一~第七層のいかにも魔界といった風景とは違い美しい花園の広がる楽園のような場所であり、その居城も白亜の美しい城であったが、
バロールが
シャーロットから統治権を移譲されると花園は枯れ果て、白亜の城もおどろおどろしい闇色の城へと変貌してしまった。
バロール曰く「いや、私も花は好きだけど、雰囲気作りって大切だろう? 魔王がお花に囲まれてるっていうのはイメージが壊れるからねぇ」とのこと。
魔王バロールが
兇魔将軍イブリースらと
アルフヘイム侵攻のための策謀を練っていたと言われる暗黒魔城ダークマターだが、
本編には出てこない。
正規のストーリーではそもそもプレイヤーである『異邦の魔物遣い(ブレイブ)』が
ニヴルヘイムに突入することはなく、
逆に
アルフヘイムに直接乗り込んできたバロールと地上で戦うことになるからである。
その際バロールは
天空魔宮ガルガンチュアを居城としており、そちらがラストダンジョンとなる。
しかし本編クリア後に開放されるエクストラダンジョン、エクストラクエストのひとつに
ニヴルヘイム探索があり、
その最終目的地として亡きバロールが
ニヴルヘイムでの本拠地としていたダークマターの存在が示唆されるのだ。
尤も最終目的地とは言ってもそこまで強敵が出てくる訳でもなく(とはいえバロール撃破直後に行けば即全滅くらいの難度はある)、
今までニヴルヘイム第一層~第七層を踏破してきた
廃人猛者ならば問題なく攻略できるレベルであろう。
だが、このダークマターの恐ろしさはその城内――ひいてはこの城そのものにあるのではない。
実は、この暗黒魔城ダークマターは単なる前座に過ぎない。
この最終目的地には、さらに
その先があるのである。
その名は
転輾(のたう)つ者たちの廟――
ダークマターの最深部、大広間に存在するバロールの玉座。その後ろを調べると、僅かに風が吹いているのが確認できる。
その玉座をずらすと、その真下から隠し階段が現れる。この階段が
転輾(のたう)つ者たちの廟の入口なのだ。
よってダークマターは『
転輾(のたう)つ者たちの廟に続く中継地』という不名誉な称号を獲得してしまった。
だが実際にダークマター自体にはボスらしいボスもおらず、この城に踏み込める実力のあるプレイヤーならさして苦労もしないダンジョンのため、
その扱いは妥当と言えよう。
けれども、そうしてダークマターを『大したことないな』と判断し、続く
転輾(のたう)つ者たちの廟を舐めてかかった者たちは、
漏れなく阿鼻叫喚の地獄絵図に見舞われ全滅することになるのである。
最終更新:2022年12月06日 23:36