『
[十二階梯の継承者]』第五階梯。種族は魔族、クラスは聖女(セイント)。
腰まである長いシルバーブロンドのストレートヘアに、澄んだ碧色の双眸。
整った顔立ちに憂いを含んだ表情を湛えた、外見年齢十代後半の少女。
白と金色を基調とした肌の露出のほとんどない法衣に身を包み、継承者由来のトネリコの杖を携えている。
髪色から『銀の魔術師』の二つ名を持ち、本人も皇魔将軍や『救済』といった渾名よりもそちらを好んで名乗る。
ニヴルヘイム由来の存在の中には、自らの属性が闇であるがゆえ光に強烈に惹かれる者が少なくない。
姉弟子にあたる
『永劫の』オデットなどがその好例であるが、この
シャーロットも魔族という出自ながら光に惹かれたひとりである。
しかし、我が身を殺すための手段として光を求めたオデットと違い、シャーロットはただ純粋に光を好み、光に憧れ自ら光の属性になろうとした。
本来はニヴルヘイムを統べる女王たる存在なのだが、穏やかで闘争を好まないシャーロットは自らを支配者の器ではないと判断し、
その役目を委譲し十二階梯の継承者に加わった。ニヴルヘイムの統治権を譲り受け、その見返りとしてシャーロットを継承者に推挙したのが
『創世の』バロールである。
自身はバロール配下の
三魔将のひとり皇魔将軍としてニヴルヘイムの安寧のために動くことにしたものの、
争いを好む性格ではないため一巡目では
アルフヘイムの『
異邦の魔物使い(ブレイブ)とも積極的に戦うことはしなかった。
ただ三界が穏やかに存続していくことだけがシャーロットの望みであったが、最終的にニヴルヘイムは崩壊。
侵食を阻止できなかったアルフヘイムの住人は新たな居住地を求めて地球へと侵攻。三界が壊滅的な状態になってしまう。
このままでは本当に三界が終焉を迎えてしまうと判断したシャーロットは、時間を巻き戻す魔法
機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)を実行。
禁呪たる『
機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』発動の代償により、存在も何もかも世界から消滅した。
三魔将のリーダーである
兇魔将軍イブリースは、元々シャーロットの部下であった。
イブリースは『ニヴルヘイムに安寧を』というシャーロットの言葉を今なお覚えており、その悲願のために動いている。
ゲームの中ではバロール編の中盤以降で秘かに『異邦の魔物使い(ブレイブ)』に手を貸してくれていたが、ガザーヴァ死亡後辺りで直接姿を現す。
兄弟子であるバロールが世界征服に手を染めていることに心を痛め、世界の平和と安寧のために力を貸して欲しいということで、プレイヤーの仲間に加わる。
限定ガチャでも登場しており、いわゆる
人権キャラ。
ATK値、DEF値ともに十二階梯の継承者中ぶっちぎりの最下位だが、その代わりINTが高く、
すべての光属性魔法と各属性の高位防御魔法、治癒魔法などを習得している。
ユニークスキルはパーティー全体のHP・MPを全回復、ステータス異常回復、継続HP回復効果発動、
アンデッド強制退去の効果を持つ光属性最高魔法『悠久済度(エターナル・サルベーション)』。
穏やかで慈愛に満ち溢れた性格だが、同時に引っ込み思案で他人に対して強く出られないといった面も。
本人は内気な性格がコンプレックスで直したいと常々思っており、
活発な性格の人間に憧れているらしい。
――というのは表向きの話。
その正体は
大賢者ローウェル、
『創世の』バロールと同じブレモン運営のひとり、メインプログラマー。
『
ブレイブ&モンスターズ!』のサービス終了を目論む大賢者ローウェルの強権発動によってゲームデータの削除が行われる中、
バロールと共に叛逆しサービスの存続を訴えるものの、最終的にバロールはローウェルの召喚した『異邦の魔物使い(ブレイブ)たちに敗れ、
三界が消滅の危機に晒される。シャーロットは最終手段としローウェルの持つ『ブレイブ&モンスターズ!』の
マスターデータをコピーし、
自身が私的に保存していたコピーデータに上書きすることで消滅から救った。(二巡目の世界・『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』)
その行為のためにローウェルに管理権限を剥奪され、二巡目の世界にアクセスできなくなることが予想されたため、
シャーロットは自らのスキルと記録を圧縮データとし、新たなキャラクターの中に隠すことで二巡目の世界に自分の成したことが継承されるように施した。
その際作られたキャラクターが
崇月院 なゆたである。
そのため、なゆたは
一巡目の世界には存在しなかった。
最終更新:2022年08月20日 17:11