★政宗(おなご)が7才の幼女。小十郎は17歳当時を捏造。
★まるでエロくないよ!
★まるでエロくないよ!
みたいな感じです。
よろしければどうぞ。
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ある日、近習の一人が鳥を逃がしてしまった。
それも伊達家の姫君が大層可愛がっていた小鳥をだ。
それも伊達家の姫君が大層可愛がっていた小鳥をだ。
「姫様。申し開きのしようもございませぬ。
…部下の不始末は、この小十郎の不始末。
いかような罰も受ける所存にございます。」
…部下の不始末は、この小十郎の不始末。
いかような罰も受ける所存にございます。」
そう言って足許に平伏する守役と近習を見下ろすと、
小さな主は鈴を転がしたような声で
小さな主は鈴を転がしたような声で
「よい。許す。誰にでも失敗はあろう。」
とだけ言い、何事も無かったかのように、とてとてと歩き去って行った。
その様子に小十郎は首を傾げる。あの小鳥は母君から贈られたもので、
疱瘡を患い、その後も何かと床に伏せりがちだった姫君の心を慰めてくれた数少ないものの一つだった。
てっきり手が付けられないほど泣いて暴れて…大変な事態になるだろうと覚悟していたのだが。
疱瘡を患い、その後も何かと床に伏せりがちだった姫君の心を慰めてくれた数少ないものの一つだった。
てっきり手が付けられないほど泣いて暴れて…大変な事態になるだろうと覚悟していたのだが。
何事もなければ、それはそれで気になり、小十郎は主の後を追った。
守役の心配を余所に、姫君は楽しげに鼻歌を歌いながら、裏庭の土の上に棒切れで絵を描いて遊んでいた。
綺麗な着物の裾が土で汚れるのも気にせずに。
綺麗な着物の裾が土で汚れるのも気にせずに。
「姫様。」
「Ah?なんだ?小十郎」
先ほどの近習の前での姫君らしい態度はどこへやら。
ぞんざいに返事をする主に、小十郎は説教は後だと思いながら、
膝をついて視線の高さを合わせる。
ぞんざいに返事をする主に、小十郎は説教は後だと思いながら、
膝をついて視線の高さを合わせる。
「姫様…本当によろしいのですか。」
「なにがだよ」
「小鳥の事です。…あの小鳥は、姫様が大切になさっていたものでしょう。」
「あぁ。別に構わねぇ。」